上野由岐子、苦笑い「体がもたなかった。39歳をリアルに感じた」誕生日に121球の力投

連投のマウンドで力投を見せた上野
連投のマウンドで力投を見せた上野

◆東京五輪 ソフトボール1次リーグ 日本3x―2メキシコ(22日・福島県営あづま球場)=延長8回タイブレーク=

 1次リーグ第2戦が行われ、日本が延長8回タイブレークの末、メキシコを3―2のサヨナラで下して開幕2連勝を飾った。この日39歳の誕生日を迎えた連投のエース・上野由岐子(ビックカメラ高崎)が7回途中2失点と粘った。上野を救援したチーム最年少20歳の左腕・後藤希友(トヨタ自動車)が2回5奪三振の無失点で勝利につなげた。

 上野が39歳の誕生日に121球の力投を見せた。初回に失点した21日の開幕戦の反省を生かし、立ち上がりからギアを入れた。4回には中軸を3者三振に仕留めるなど、6回まで10奪三振。2―1の7回に疲労で制球が乱れ、同点に追いつかれて降板し「誕生日だから最後締めて終わらせてあげたいという監督の思いは伝わっていた。期待に応えたかったけど体が持たなかった。39歳をリアルに感じた」と苦笑したが、チームはサヨナラ勝ち。「今日の1勝は大きい」と喜んだ。

 東日本大震災から10年。復興五輪と位置付けられた福島での開幕2連戦を終えた。コロナ禍の逆境の中でも五輪を成功させようと尽力する福島の人々に触れ、「勝ち負け以上に大きな心を伝える」と誓って臨んだ。2日間の206球に「一球一球、そういう思いを込めて投げられたことが財産。自分の持っている全てをこのグラウンドに置いてくることができた」と胸を張った。

 当初、開幕戦が行われる予定だった昨年7月22日。プライベートで福島県営あづま球場を訪れた。マウンドから投球し、五輪に思いをはせたあの日から1年。朝食時や試合直後にチームメートから祝福を受け、上野が30代最後の年のスタートを切った。(林 直史)

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