【侍ジャパン】千賀滉大&甲斐拓也、仲良し同期の育成出身コンビで悲願の金目指す

千賀滉大と甲斐拓也(右)
千賀滉大と甲斐拓也(右)
千賀滉大
千賀滉大
甲斐拓也
甲斐拓也

 東京五輪に出場する侍ジャパンのキーマンを捉える「東京侍 語る」は、ソフトバンク・千賀滉大投手(28)と甲斐拓也捕手(28)。ともに育成選手からはい上がり、東京五輪の大舞台にたどり着いた。同期入団で、同学年の仲良しバッテリー。それぞれに思いを背負い、悲願の金メダルを目指す。(取材・構成=戸田 和彦)

◆千賀滉大「希望一切ない」追加召集に感謝のフル回転で応える

 東京五輪は想像もできなかった。千賀を悪夢が襲ったのは4月6日の日本ハム戦(札幌D)。両ふくらはぎ不調からの復帰戦で左足首じん帯を損傷した。全治2、3か月の診断だった。

 「正直、全然間に合わないと思った。右足だけで、1日生活するのはとてつもなく大変。日常生活を普通に送りたい。みんなと同じように野球をしたい。それだけを思っていました」

 6月16日に内定24選手が発表された。自身は翌17日の3軍練習試合で実戦復帰する立場。当然、名前はなかった。稲葉監督からのメッセージが心に染みた。

 「今回はごめん、と。僕がけがをしたのに、親身に声をかけていただいた。1日も早く野球選手として活動できるように、と前を向くことができました」

 ところが巨人・菅野、中川が故障で代表を辞退。7月5日に追加招集が決まった。決して絶好調とは言えないが、17年のWBCでポジション別優秀選手に選出された実績の持ち主。金メダルへフル回転を誓った。

 「日の丸は常に重いと考えて、しっかり取り組むことが大事。こんな状態でも稲葉監督に選んでいただいた。希望は一切ない。どんなところでも、どんな役割でも、思い切り腕を振るために、一生懸命やらなければいけないと思います」

◆甲斐拓也「稲葉監督を最高の形にできるように」

 10年の育成ドラフト。4位の千賀に続き、6位でソフトバンクに指名されたのが甲斐だ。13年オフに支配下登録され、才能が開花。稲葉監督が就任後、すべての大会で招集されてきた。

 「稲葉さんの思いというのが、すごく伝わってきます。それを必死に、自分たちがかなえていきたい。金メダルが一番の目標。稲葉監督を最高の形にできるように、何とか一つでも貢献したいと思っています」

 ソフトバンクを離れる前の7月上旬。アテネ五輪の銅メダルに貢献した城島健司球団会長付特別アドバイザーから「キャッチャーと話すことが大事」と国際舞台での金言も授かった。

 「合流してから、たくさん話ができました。梅野さんも話しやすい、やりやすい環境をつくってくれている。コミュニケーションを大事にして、1試合1試合乗り越えていきたい」

 甲斐キャノンと形容される強肩に、勝負強い打撃。育成の星は「楽しい場所ではない」と五輪へ向かう。

 「プレッシャーはある。不安もゼロではない。楽しい場所ではないと思いますけど、自分の責任を果たせるように。強い覚悟を持って、期待に応えられるような選手になりたい」

千賀滉大と甲斐拓也(右)
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