ミュージシャンの小山田圭吾(52)が学生時代の同級生らへのいじめを理由に東京五輪開会式での楽曲制作担当を辞任した問題が、テレビにも波及した。
テレビ東京は20日、小山田が「コーネリアス」名義で主題歌を手がけていた同局系連続ドラマ「サ道 2021」(金曜・深夜0時52分)の楽曲の差し替えを決めた。同局は、「これまでの一連の経緯を総合的に判断し楽曲を差し替えることと致しました」とコメント。配信も含め随時差し替えていくという。ドラマは19年のシーズン1に引き続き、小山田が書き下ろした「サウナ好きすぎ」を主題歌としていた。
またNHKはこの日朝にEテレで放送予定だった教育番組「デザインあ」と「JAPANGLE(ジャパングル)」の放送を別番組に差し替えた。両番組とも「コーネリアス」が音楽を担当。NHKは「一連の経緯を踏まえ総合的に判断しました」と説明した。21日以降の放送については未定という。
組織委の橋本聖子会長はこの日の会見で「責任は私にある。今回の大会の柱である多様性と調和、障害の有無、人種、肌の色、全てにおいて差別のないコンセプトからすると外れていると思いますし、多くの心を痛めた方におわびをしないといけない」と陳謝した。