早見和真氏「あの夏の正解」がノンフィクション本大賞候補作に…本屋大賞との両賞ノミネートは史上初

スポーツ報知
小説家の早見和真氏

 山本周五郎賞作家の早見和真氏(44)による初のノンフィクション「あの夏の正解」(新潮社)が20日、「2021年Yahoo!ニュース―本屋大賞 ノンフィクション本大賞」のノミネート作品に決定した。早見氏は昨年、小説「店長がバカすぎて」(角川春樹事務所)で本屋大賞にノミネートされており、同一著者による「本屋大賞」と「ノンフィクション本」の両賞ノミネートは史上初の快挙となった。

 小説作品が対象の「本屋大賞」と、今回の「ノンフィクション本対象」は、ともに書店員による投票で候補作が決まる。同じ著者が両賞にノミネートされるのは、今回の「ノンフィクション本大賞」に「ゼロエフ」(講談社)でノミネートされた小説家の古川日出男氏と並んで、史上初となった。大賞受賞作は11月上旬に発表される。

 早見氏は「未読の書店員さんの目に触れられるだけで、その先に新しい読者が待っていると思えるだけで、このノミネートは嬉しいです。信じられないことに『あの夏』はまだ続いています。想像もしていなかった『今』を生きるすべての人が読者だと信じています」とのコメントを寄せた。

 同書は新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会が中止となった昨年、早見氏が高校野球の強豪である済美(愛媛)と星稜(石川)に密着取材し、「甲子園のない夏」を過ごした両校の監督や3年生部員の本心に鋭く迫った一冊だ。

 3月17日に発刊されると、高校野球ファンを中心に絶賛の声が相次いでいたが、このほど全国の中学、高校の図書館司書の間でも共感が広がり、約1か月半で1000校以上から注文が寄せられ、“学校図書館重版”という異例の形での増刷が決まった。

 早見氏は桐蔭学園(神奈川)時代に元巨人監督の高橋由伸氏(スポーツ報知評論家)の2学年下で白球に青春を捧げた経験があり、本作でも独特の筆致で選手のリアルな心情に迫っている。コロナ禍で人々が迷い、戸惑う中、いかに希望を見いだすかのヒントが詰まった一冊としても、読者の支持を集めている。

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