デビュー3か月で30勝の女性ジョッキー佐々木世麗 趣味は意外な18歳 

佐々木世麗
佐々木世麗

 JRAでは16年デビューの藤田菜七子騎手に続き、女性ジョッキーの古川奈穂騎手、永島まなみ騎手が今年3月に騎手生活のスタートを切った。地方競馬に目をやると多くの女性騎手が活躍をしているが、兵庫県競馬組合でも、今年初めて女性騎手が誕生した。佐々木世麗騎手(18)=兵庫・新子雅厩舎=だ。

 4月13日にデビューし、翌14日の園田10Rでは、自厩舎のワシヅカミで早々と初勝利。6月25日には、自身2度目となる一日3勝もマークした。初騎乗からわずか3か月の7月19日現在で31勝を挙げ、順調な滑り出しを見せている。

 広島県出身の佐々木は幼い頃から水泳、バレエなど様々な習い事を経験。中学時に乗馬に出会い、騎手を志した。「やるからには何でも負けたくない。チャレンジするからには、本気で勝ちにいきたい」。男社会の中に飛び込んでも、その気持ちは揺るがない。

 憧れの大先輩を目標に努力を重ねる。兵庫競馬のスターで、現JRA騎手として日本ダービーなど国内外のG1を制している岩田康誠騎手だ。レースの日は自分が携帯電話を触れないため、師匠の新子調教師を通して、アドバイスが伝えられるという。「(岩田康騎手が)本当にライブで見てくださっていて、すぐに先生に連絡が来て、どこが良かったか悪かったを言ってくれます。努力していると的確なアドバイスをいただけますし、お手本の1人です。週末はJRAのレースを見て、勉強しています」。あくなき向上心を胸に手綱を執り続けている。

 競馬を離れれば、意外な一面も併せ持つ18歳。趣味は落語鑑賞だという。「昔なら習っていたので、今もたまに聞きますよ」と明かし、「いつか、みんなの前でやってみたいんです。一番好きな演目は『芝浜』ですよ」と、立川談志らの名演で知られる古典落語の名作を挙げた。独身寮ではブルーウサギを飼い、休みの日は料理をすることもあるという。

 コロナ禍で思うような行動ができず、我慢の毎日。佐々木は「本当は『世麗!』って声を出して、応援してほしいんですよね。コロナが収まって、マスクをしなくてもいい状態になって、大歓声の中でレースをしたいです」と夢を語る。元通りの日常まで―。佐々木が自分の腕を磨き、一流ジョッキーへ登っていく姿を応援する。(松浦 拓馬)

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