【侍ジャパン】田中将大、前回五輪と「雲泥の差」の覚悟 荷物持ちでもなんでもやる

スポーツ報知
千賀滉大(左)とのキャチボールを終え、グラブタッチをする田中将大

 東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」が19日、楽天生命パークで強化合宿をスタートさせた。新型コロナウイルスワクチンの副反応でオールスターを欠場した楽天・田中将大投手(32)が回復した姿を披露。1次リーグ第2戦メキシコ戦(31日・横浜)の先発候補で、選手で唯一、2度目の五輪となる右腕は「(目標は)やはり金メダル。重みという部分では、今の方が課せられている役割、求められているものは違う」と世界の頂へ覚悟を見せた。

 真っ昼間の強い日差しを受け「背番号18」が最初に姿を現した。田中将は千賀を相手にキャッチボール。丁寧に感触を確かめながら右腕を振り、終えたのも2人が最後だった。

 8年ぶりに侍のユニホームに袖を通し「ものすごくうれしく感じています。ただ、思い出づくりのために着ているわけじゃない。たくさん選手がいる中で選ばれた代表。恥じぬよう、できることを精いっぱいやっていきたい」と、口元を引き締めた。

 19歳、最年少で出場した北京から13年。選手では唯一、2度目の五輪を最年長32歳で迎える。経験を重ねた男だからこそ、言葉の端々に覚悟をにじませた。

 「(前回とは)雲泥の差ですよね。重みという部分では正直、今の方が自分に課せられている役割というか、期待、求められているもの、ポジションは当時、最年少だった僕とは全然違う。メダルを取れなかった悔しさしかないのでやはり金メダル。皆持っている部分だと思います」

 1次リーグ第2戦、メキシコ戦の先発候補で、勝ち進めば決勝の舞台を託される可能性もある。だが、中心選手としての振る舞いはマウンドだけにはとどまらない。

 「自分が力になれる部分、投球はもちろん、それ以外でもできることがあれば何でもしたい。荷物運びにしても、やはり人手が限られてくる。最年長だからとかじゃなくて、気づいたら自分がやりたいし、そういう姿勢で臨みたい」と侍のために率先していく。

 体調も問題ない。楽しみにしていた仙台での球宴(17日)をワクチンの副反応で欠場。けん怠感があったというが、18日から体を動かし始め「大丈夫。元気です。問題なく調整できる」とフルメニューをこなした。

 稲葉監督も「ひと安心です。彼は五輪がどういう戦いか知っているし、国際経験も豊富。いろんなことを若い選手に伝えていってほしい」。酸いも甘いも知る田中将が悲願の金メダルへ全身全霊を尽くす。(岸 慎也)

■後輩が横断幕エール

 坂本、田中がともに小学生時代に在籍した昆陽里(こやのさと)タイガースが、特別横断幕を作製して先輩たちにエールを送った。当時、坂本が投手、田中が捕手でバッテリーを形成していた時に監督を務めていた山崎三孝理事長(76)は「子供たちも2人を応援しています。私たちチームの星なので金メダル目指して活躍してほしいです」と期待を寄せた。

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