白鵬、鬼ガッツ!闘争本能むき出し9年ぶり千秋楽全勝対決制し限界説一蹴V「最高です」

照ノ富士を小手投げで下し、全勝優勝、土俵で雄たけびを上げる白鵬
照ノ富士を小手投げで下し、全勝優勝、土俵で雄たけびを上げる白鵬
大相撲名古屋場所で優勝を決め、賜杯を手にする白鵬
大相撲名古屋場所で優勝を決め、賜杯を手にする白鵬
優勝回数ランク
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過去の千秋楽全勝対決
過去の千秋楽全勝対決

◆大相撲名古屋場所千秋楽(18日、愛知・ドルフィンズアリーナ)

 横綱・白鵬(36)=宮城野=が、進退を懸けた場所で7場所ぶり45度目の優勝を果たして復活した。大関・照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=との、千秋楽全勝対決を小手投げで制し、16度目の全勝V。鬼の形相でガッツポーズして喜びを爆発させた。6場所連続休場明けの優勝は、横綱・大鵬の5場所連続を上回り最長。36歳4か月Vは1958年の年6場所制以降では、千代の富士の35歳5か月を抜いて横綱最年長となった。

 大横綱が優勝の瞬間、土俵の上で雄たけびを上げた。鬼の形相で右拳を握りしめ、力の限り腕を振ってガッツポーズ。次は両拳を握りしめ、再びほえた。感謝するように懸賞袋を額につけた。優勝インタビューで白鵬は「最高です」と第一声。「(手術した)右膝がもうボロボロで、言うことを聞かなかったので、この一番に全てを懸けようと思って、気合入れてやった」と、かみ締めた。

 9年ぶりの千秋楽全勝対決は異様な雰囲気だった。時間いっぱい。固唾(かたず)をのんでファンが見守る中、両者が仁王立ちしたまま約30秒間にらみ合った。そんきょするも、なかなか手を着かず約20秒が流れた。

 立ち合い。白鵬は右膝への負担がかかり、避けていた左足からの踏み込みを選択。左手を前に出し、次の瞬間に強烈な右かち上げを顔面に見舞った。両者の距離が離れると、両手を振り回してビンタのような張り手。右を差して左上手をつかんだが、上手が切れた。すると今度は照ノ富士の右腕を抱えて、強引な小手投げでねじ伏せた。

 まるで“ケンカ”のような闘争本能むき出しの一番。横綱は「この一番だけに全てを懸けると思っていた。譲れない、負けられない。そういう思いだけ」と胸中を明かした。自身が持つ最多記録を更新する45度目の優勝を、16度目の全勝で飾り、7場所ぶりに賜杯を抱いた。「まさかこの年で全勝優勝ができるなんて、場所前思わなかったので。本当にホッとしている」と汗を拭った。この日は紗代子夫人(37)ら家族も観戦し、優勝の瞬間は涙を流した。最愛の存在が見守る中、最高の結果を届けた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「勝負に徹したということかな。全勝は立派」と評価。36歳4か月の優勝は年6場所制となった58年以降では、横綱として千代の富士の35歳5か月を抜いて最年長。6場所連続休場明けのVも最長記録だ。

 限界説がささやかれる周囲の声を、自らの力で黙らせた。次の目標を問われると「横綱として899勝。あと1勝で900勝なので、1勝目指して頑張っていきたい」と決意を語った。ただガッツポーズなど物議を醸しそうな場面もあった。この後、最強横綱はどんな道を歩んでいくのか。(三須 慶太)

 ◆白鵬 翔(はくほう・しょう)本名同じ。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。36歳。2001年春、宮城野部屋から初土俵。04年初、新十両。同年夏、新入幕。07年夏場所後に第69代横綱昇進。10年に史上2位タイの63連勝。同年春から11年技量審査場所(八百長問題による夏場所の代替開催)にかけ、史上最多タイの7連覇。19年9月に日本国籍を取得した。得意は右四つ、寄り。192センチ、158キロ。

取組結果
照ノ富士を小手投げで下し、全勝優勝、土俵で雄たけびを上げる白鵬
大相撲名古屋場所で優勝を決め、賜杯を手にする白鵬
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