若き才能を発掘…元スペイン代表FWビジャ氏企画トライアウトから日本人2選手がスペイン4部に練習参加

スポーツ報知
元スペイン代表FWビジャ氏によるスペインリーグ挑戦をかけたトライアウトで合格した上智大DF関大陽(DV7サッカーアカデミーより提供)

 元スペイン代表FWで、J1神戸でプレーし2019年を最後に現役引退したダビド・ビジャ氏が代表を務める「DV7サッカーアカデミー」によるスペインリーグ挑戦をかけたトライアウトが、昨年に続き今年も実施された。約60人の参加者から合格した2選手が、契約成立を目指し21日から4部UDアルシラの練習に参加する。

 夢の舞台への挑戦権を手にしたのは、上智大サッカー部3年のDF関大陽とC大阪U―18に所属するDF西村昴。「合格を頂いてうれしい気持ちと同時に、スペインで頑張っていこうという気持ちになりました」と関が声を弾ませれば、西村も「聞いた時は本当にうれしかった。やってやる、という覚悟が出てきた」と言葉に力を込めた。

 静岡・下田市出身の関は、プロを目指し高校入学と同時に湘南U―18に入団。しかし、出場機会をつかむことはほとんどできなかったという。「寮生活をしながら責任感とか申し訳なさを感じながら3年間過ごしていました。ただ、逆境のなかで今何をすべきかを考えながら、常に自分と向き合うことはできた3年間だとは思っていて。どんな状況でも諦めないで頑張り続けるというのは自分の強みになったと思ってます」。大学進学後、進路を考えるなかで海外挑戦への気持ちが芽生え始めたタイミングで今回のトライアウトを知り、応募した。

 大阪市生まれの西村は、中学からC大阪の下部組織に加入。高校2年生だった昨季はユース所属のままトップチームの試合に出場可能な2種登録が行われ、C大阪U―23の一員としてJ3リーグで18試合に出場(うち17試合に先発)した。今年はトップチーム昇格がかかる大事な1年ではあるが、西村は「もともと海外でサッカーがしたいと思っていた。(合格が)決まったからには学校もクラブも応援してくれている。自分で決めた道なので、強い覚悟を持って戦いに行きたい」とスペインでの成功に全力を注ぐ構えだ。

 トライアウトの様子をチェックしたビジャ氏も2人への期待は高い。「クレバーな選手。スピードがあり、守備における予測と危険な瞬間、危険なエリアへの鼻が効く」と関を評価。西村に関しても「年齢に対してプレーが成熟していること。ビルドアップを実行する際のパスのクオリティーが高い。身長は高くないもののフィジカル的なポテンシャルが高い」と熱視線を送る。

 2人の当面の目標は現地で正式契約を結ぶことだが、その先の未来予想図も描いている。「まずはチームで全試合に出場して、昇格に貢献する。長期的な目標としてはいつかテレビとかメディアに出て、家族やお世話になったおじいちゃん、おばあちゃんに自分の活躍している姿を見せるのが小さい頃からの夢」(関)。「チームに加入できればコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で優勝を目指したい。パリ五輪にも出場できるように。あとは誰もが目指すW杯で、自分が最後の砦となってチームを勝たせられる選手になる。日本がW杯優勝を成し遂げる時に頼れる存在になっていたい」(西村)。互いの夢の実現に向けた第一歩が始まる。

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