【球宴】阪神・佐藤輝明、新人史上5人目オールスター弾「あらためて野球はおもしろいな」

2回1死、佐藤輝明が左越えに先制のソロ本塁打を放つ(カメラ・二川 雅年)
2回1死、佐藤輝明が左越えに先制のソロ本塁打を放つ(カメラ・二川 雅年)

◆マイナビオールスターゲーム2021 全パ4―3全セ(17日・楽天生命パーク)

 「マイナビオールスターゲーム2021」の第2戦が17日、楽天生命で開催され、ソフトバンク・工藤監督率いる全パが接戦を制し、通算成績は全パの86勝80敗11分けとなった。阪神のドラフト1位・佐藤輝が2回に左越えソロ。“第2の故郷”で新人史上5人目の球宴アーチを描き、敢闘選手賞&マイナビ賞に輝いた。

 ニュースター誕生の瞬間だった。佐藤輝が外角高め140キロ直球を強振。逆らわずにはじき返した打球は速度167キロで左翼スタンドに吸い込まれた。「真っすぐが来てくれと思ってました。目標としていたホームランを打てたので、すごく気持ちよかった」。0―0の2回1死、パ1位タイ9勝を挙げている宮城を打ち砕いた。ベンチ前でカメラに「Zポーズ」を決めた。

 ファン投票でセ最多の得票。第1戦は4打数無安打2三振だったが、2戦目でファンの期待に応えた。新人選手のオールスター弾は19年の阪神・近本以来、史上5人目の快挙。全セの原監督も「全て糧にしてほしい。それが若さ。本人にも非常に印象深いホームランになった」と祝福した。

 前半戦で、左打者のルーキー記録に並ぶ20本塁打。仙台でも6月に田中将から本塁打を放った。その遠征時には、祖父・勲さん(82)が試合前にフェンス越しに小遣いを渡そうとして、孫が受け取りを断るほほ笑ましいシーンがあった。勲さんは「初めて断られたけど、年金で生活してる私らよりお金持ちになったんだから、仕方ないね」と笑った。

 後日、勲さんのもとに、逆にプレゼントが届いた。佐藤輝も試合中に愛用しているネックレス。「うれしいので、毎日つけてます」。そしてこの日は招待した祖父母の前で本塁打もプレゼント。「祖父母も来てたんで、そういう意味でも頑張れた」。祖母・美智恵さん(82)は「涙が出ました」、勲さんも「冥土の土産になります」と目を潤ませた。

 敢闘選手賞&マイナビ賞で賞金計200万円をゲット。しかし、それ以上の収獲があった。ヤクルト・村上らとバットを交換。「バットの握りとか気になりますし、後半戦が始まるまでいろいろ試したいです」と技術面で吸収。そして、大事な思いを新たにした。「あらためて野球はおもしろいなと思いました」。後半戦も、虎の怪物ルーキーが“おもしろい”野球を見せてくれる。(森脇 瑠香)

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