照ノ富士「白鵬関に勝たないと、僕の目標は全部達成しない」史上最大の復活劇完成へきょう千秋楽で全勝対決

スポーツ報知
高安(右)を寄り切り、全勝を守った照ノ富士

◆大相撲名古屋場所14日目(17日、愛知・ドルフィンズアリーナ)

 照ノ富士が、横綱昇進にともった当確ランプをさらに輝かせた。過去8勝12敗の高安を迎えた一番。頭をつけて押し合う展開もじっくり攻める。一瞬引いた相手に左上手を取ると、一気に寄り切った。「焦らないで落ち着いて取れたのでよかった」。難敵を退け、自己新の14連勝だ。

 綱取りに向けては、13日目に伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)が「成績的には十分」と見解を述べており、この日の1勝で決定的に。藤島審判長(元大関・武双山)は打ち出し後、千秋楽の昼に昇進についての会議を開くことを明言した。

 無敗で白鵬と並び、9年ぶりに全勝同士の相星決戦で迎える千秋楽。前回の全勝対決は、部屋の先輩でもある70代横綱・日馬富士が勝って優勝した。「ここまで来たら(照ノ富士に)全勝優勝してほしい」と期待を込めるのは、9年前の一番も見守った部屋の東海地区後援会・松原鉄夫会長。今場所中、照ノ富士は同会長に秘める思いを明かしていたという。

 両膝のけがなどで序二段陥落後、照ノ富士は復活に向けた目標をノートに記した。松原氏は「『関取復帰』とか『幕内優勝』とかいろいろあったと思う」と話す。一つ一つ目標をクリアし、ついに横綱も手中に。ただ同会長には「あと1個だけ、達成してないことがある」と語ったという。

 「白鵬関に勝たないと、僕の目標は全部達成しない」―。大関の言葉に、松原氏は「大横綱を乗り越えないと、真の復活にはならないと自分で決めていたのでは」と覚悟を感じた。

 優勝44度の最強横綱とは、過去4勝9敗。最後の対戦は前回大関時代の17年夏場所で、4年ぶりに相まみえる。3連覇で昇進に花を添える、大一番へ。「自分の中でできることを必死にやっているだけ。今できることを、精いっぱいやりたい」。史上最大の復活劇を完結させる舞台は、整った。(大谷 翔太)

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