日本初のeスポーツ専用ジムが開業 「明るく、健康的で、誰でも入りやすい施設」で目指すは「eスポーツの寺子屋」

内装は明るくオシャレになっている。座席数は12と少なめ
内装は明るくオシャレになっている。座席数は12と少なめ
eスポーツのさらなる普及を誓った森井亮太氏(左)と橋本一成氏
eスポーツのさらなる普及を誓った森井亮太氏(左)と橋本一成氏

 eスポーツ教育スタートアップ企業「ゲシピ」と東京メトロがこのほど、共同で運営を行う日本初となるeスポーツ専用ジム「eスポーツジム 赤羽岩淵店」を開業した。会員制のeスポーツジムで、プロゲーマーからの指導なども受けることができる「eスポーツの寺子屋」だ。東京メトロの経営企画本部新規事業推進担当の森井亮太氏(38)とeスポーツジムプロデューサーの橋本一成氏(34)がジム設立の経緯を語った。

 東京・北区にある東京メトロ「赤羽岩淵駅」の3番出口を抜けてすぐの場所に、日本初のeスポーツジムはたたずむ。もともとマッサージ店だった場所をそのまま使用しており、カフェや美容院を思わせる外観となっている。森井氏は「気軽にeスポーツに触れてほしい」と、住宅地の多いベッドタウンに白羽の矢を立てた。

 eスポーツジムは、東京メトロによる新たなビジネスを生み出す共創プログラム「TOKYO METRO ACCELERATOR 2019」で、ゲシピが提案した「東京メトロ沿線におけるeスポーツジム事業の展開」から始まった。昨年10月に両社の業務提携が始まり、今年6月28日にオープンしたばかりだ。

 「明るく、健康的で、誰でも入りやすいeスポーツ施設」がコンセプトで、日のあるうちは太陽の光が差し込む。ジムの大きさは約50平方メートル、席数12と小さめなのも特徴で、内装も木目の壁材や、打ちっ放しのコンクリートがオシャレな空間を醸し出す。

 1席分のスペースには、ヘッドホン、ディスプレー、ゲーミングチェアやマウス、パソコンなど、約30万円相当の設備で、「ぷよぷよ」などゲーム5タイトルがそろう。有料にはなるが、希望すればプロゲーマーからの指導も受けることができる。eスポーツ専門学校並みのスペックを維持するのには思い入れがあるようで、橋本氏は「eスポーツの寺子屋」を目指しているという。

 「今までライトユーザーのeスポーツへの選択肢が『eスポーツカフェのように1人で黙々とやる』か、『eスポーツ専門学校のようにガチガチに習う』かの2つしかなかった。趣味や習い事の感覚で、話しながらeスポーツができる憩いの場所がいると思いました」

 カフェの入りやすさと、スタッフの適切な競技指導を受けながら、コミュニケーションを取れる“中間地点”がeスポーツジムの特徴。森井氏は「プロを目指してここに来る方は少数派。初心者の方が、1人で始めるのが不安ということで来られる。スタッフらと話しながら、楽しくできるのがジムの強みです」。全く面識のない4人がジムで知り合い、eスポーツのチーム大会に出場したこともある。

 同ジムのターゲットは、通勤通学帰りの社会人や大学生、高校生だったが、開店からジム通いをしているのは、意外にも小学生~中学生だという。橋本氏は「8~14歳が予想以上に多い。親子連れで来られて、体験入会される。最近はeスポーツの知名度も上がり、親御さんがeスポーツを教育のツールとして捉えて協力的です」。小さめのジム故に、スタッフの目が届きやすく、子供の親に好評だという。

 今後は、都心を中心にeスポーツジムを出店していく予定だという。森井氏は「10年後には、eスポーツのジムが当たり前になり、競技も盛んになっていってほしいです」。橋本氏も「eスポーツジムが漫画喫茶のように、町に1つはある施設にしていきたいです」と、さらなる普及を誓った。 

◆eスポーツジム 東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅3番出口横にある、日本初のeスポーツ専門のジム。「VALORANT」「リーグ・オブ・レジェンド」「アイデンティティV」「レインボーシックス シージ」「ぷよぷよeスポーツ」の5タイトルを扱っており、今後も追加される予定。平日は午後3~10時、土日祝日は午前11時~午後11時まで営業。1日3時間まで会員はゲーム競技をプレーできる。毎週金曜日には1時間のレッスンクラスも行われている。

  • もともとあったマッサージ店を改装したジムの外観。すぐ隣には赤羽岩淵駅通路がある

    もともとあったマッサージ店を改装したジムの外観。すぐ隣には赤羽岩淵駅通路がある

◆eスポーツジム料金

 ▼通常会員 月額税込み5500円。日数制限はなく、1日3時間までプレーが可能。有料オプションを選択すると、レッスンを受けられる(1時間で2750円~)。

 ▼都度会員 1回税込み1430円。無料会員登録後に利用が可能。プレーは3時間。通常会員のオプションサービスの提供はなし。

 ▼プロ特化コース会員 月額税込み1万2100円。月2回プロ選手からオンラインでレッスンを受けることができる。3か月ごとに開催されるプロチームのトライアウトの受験資格が付与され、試験に合格すればプロチームに加入できる。

内装は明るくオシャレになっている。座席数は12と少なめ
eスポーツのさらなる普及を誓った森井亮太氏(左)と橋本一成氏
もともとあったマッサージ店を改装したジムの外観。すぐ隣には赤羽岩淵駅通路がある
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