【大阪】大阪偕星学園ドミニカ人留学生の夏が終わる

スポーツ報知
大阪偕星学園のワーネル・マイケル・リンコン・デラクルーズは1/3回で3失点を喫した

◆第103回全国高校野球選手権大阪大会 ▽1回戦 三国丘14―4大阪偕星学園=6回コールド=(16日・住之江公園)

 大阪大会が開幕した。昨秋の府大会3位決定戦で履正社を破り、26年ぶりに秋季近畿大会に出場した山田が2点差を逆転し、1回戦を突破した。昨秋のミラクル快進撃を再現し、大阪の公立勢では1990年の渋谷以来、31年ぶりの甲子園出場を目指す。2015年の覇者・大阪偕星学園は三国丘に6回コールド負け。高校球界初のドミニカ共和国出身の留学生、主将のダビッド・バティスタ・モレノ左翼手(3年)は5回に本塁打を放ったものの、12年ぶりに初戦で敗退した。

 ドミニカ人留学生2人の短い夏が終わった。大阪偕星学園の主将・ダビッドは、3―11の5回無死で右中間に高校通算17号のソロ本塁打。祖国の母に贈るホームランボールを手にしたが、三国丘に1回戦で敗れた。「悔しい」と涙を流す仲間を慰めた。

 新チームで主将に就任した。「日本のチームで主将。びっくりした」とダビッド。「家族のような」チームをつくった。長谷部元伸監督(59)は「いい主将。自慢できる。リーダーシップ、みんなからの信頼がズバ抜けている」と絶賛する。

 背番号1のワーネル・マイケル・リンコン・デラクルーズ(3年)は、3回1死二塁から2番手で登板し、1死しか取れず2四球3失点で降板。「あかんかった。テンポが速く、力が入って制球ができなかった」と頭を抱えて泣き崩れた。日本語が流ちょうな2人は日本での進学を希望し、将来はプロを夢見る。「しんどかったけど最後まで頑張った。楽しかった」とダビッドは一切、涙を見せなかった。(亮)

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