【箱根への道】実力派ルーキー6人で青学新時代

青学大に加入した実力派ルーキーの(左から)若林、太田、白石、田中、鶴川、野村
青学大に加入した実力派ルーキーの(左から)若林、太田、白石、田中、鶴川、野村
青学大 次世代を担う実力派ルーキーズ6人衆
青学大 次世代を担う実力派ルーキーズ6人衆
「6人衆」を追いかける青学大1年生
「6人衆」を追いかける青学大1年生

 青学大の1年生が元気だ。昨年の全国高校駅伝1区区間賞の鶴川正也、同3位の若林宏樹ら高校時代から全国トップクラスだった有望株は入学後、さらに成長を続けている。青学大が箱根駅伝初優勝を果たした2015年、当時はまだ小学生だった“新世代ルーキーズ”の6人が、箱根4連覇、24年パリ五輪出場など大きな夢を語り合った。(取材・構成=竹内達朗、太田涼)

 東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(6月24~27日)と併催されたU20(20歳以下)日本選手権では、24年パリ五輪を目指す次世代アスリートが覇を競った。男子5000メートルでは青学大勢が存在感を発揮した。鶴川が優勝し、太田蒼生が2位、野村昭夢は3位で表彰台独占。さらに5位に若林、6位に白石光星が続いた。原晋監督(54)は「今の1年生たちは4年生の時にパリ五輪を迎える。切磋琢磨(せっさたくま)して目指してほしい」と期待した。

 U20日本選手権5000メートルで入賞した5選手と、今月4日の絆記録挑戦会5000メートルで13分56秒25の自己ベストを出した田中悠登の実力派ルーキー6人が東京・町田市の選手寮で、今季の目標、大学4年間の目標などを熱く語った。

 ―間もなく夏合宿が始まる。意気込みを。

 鶴川(以下鶴)「左脛(けい)骨を少し痛めていましたが、練習を再開しました。夏合宿では故障をせずに練習消化率80%以上を目指します」

 太田(以下太)「絶対に故障をしないことが大事。起伏のあるコースをしっかり走り込みたい」

 野村(以下野)「まだまだスタミナが足りないので、走り込みます」

 若林(以下若)「練習消化率100%を目指します」

 白石(以下白)「ここまで順調です。個人練習のジョグを大事にしたい」

 田中(以下田)「大学の夏合宿は距離が長くてハードだと聞いています。故障なく乗り越えたい」

 ―夏合宿を越えれば、さらなる成長が期待される。秋以降の今季の目標は?

 田「5000メートルは13分50秒、1万メートルは28分30秒。学生3大駅伝ではメンバー入りしたい」

 白「まずは5000メートルで13分台。3大駅伝でもメンバー入りを目指します」

 若「5000メートルは13分30秒、1万メートルは28分台前半が目標です」

 野「3大駅伝に出場し、チームに貢献したい」

 太「3大駅伝で区間上位で走りたい」

 鶴「5000メートルで13分20秒台。3大駅伝では区間賞を狙います」

 ―1年目の箱根駅伝で走ってみたい区間は?

 田「10区を目指しています。優勝のゴールテープを切るイメージを持っています。テレビ映えしたいです」

 一同「オ~ッ!」

 白「実は僕も10区を走ってみたいです」

 若「5区です。中学の時から上りが得意なので」

 野「6区です。下りが得意なので向いていると思います。それに9区も走りたい。兄(峻哉さん)が東洋大時代(17年)に9区で区間賞を取ったので、同じ道を走ってみたいですね。当時、僕は中学生で鹿児島から現地まで応援に行きました。大観衆の中、走る兄はカッコ良かったです」

 太「2区を走りたいです。各校のエースが集まる区間で勝負したい」

 一同「オ~ッ!」

 鶴「1区です。高校時代もほとんど1区でした。今まで20回くらい1区を走って区間2ケタは1度だけ。確実に走ることが自分の持ち味。できれば先頭で、どんなに悪くても秒差でタスキをつなぎ、チームに良い流れを持ってきたい」

 ―大学4年間の目標は?

 鶴「4年生の時、パリ五輪1万メートルで出場することです。原監督にも『狙っていくぞ』と言われています」

 太「パリ五輪にマラソンで出場したいです。そのために大学1年の箱根駅伝の後、来年2月か3月にマラソンに初挑戦したい」

 一同「オ~ッ!」

 野「パリ五輪の5000メートル出場を狙いたいです」

 若「4年間、箱根駅伝5区で活躍して、神野大地さんのように『山の神』と呼ばれる存在になりたい」

 一同「オ~ッ!」

 白「3大駅伝で区間賞を取れる選手になりたい」

 田「コツコツと力をつけて箱根駅伝の2区、3区を任せられるような選手になりたい」

 ―青学大に入学して3か月半。改めて青学大進学を決めた理由は?

 田「チームが強いという理由のほかに陸上以外の点でもひかれました。4年間、原監督のもとで組織の動かし方などを学びたいと思ったので」

 白「当初、就職も考えていましたが、陸上も勉強もできるのは青学大しかないと思いました」

 若「原監督に『山の神になりたいなら青学大しかない』と言われ、その言葉にひかれました」

 野「一番強いチームが青学大だと思ったからです。東洋大出身の兄からは『自分で決めたチームが一番いい』と言われました」

 太「自分が強くなるために日本一の大学だと思ったからです」

 鶴「青学大の初優勝をテレビで見て、将来、青学大に行きたい、と思いました。その時は、まだ小学生でサッカーをしていて陸上をほとんど知らなかったんですけど」

 ―青学大が箱根駅伝に初優勝した2015年はまだ小学生6年生。当時のことを覚えている?

 鶴「優勝のゴールシーンは覚えています。でも、3区、4区あたりは寝てしまったような…」

 太「初優勝は覚えていません。中学1年から陸上を始めたので、2連覇した時のレースは覚えています」

 野「青学大の優勝で記憶があるのは3連覇した時からですね」

 白「4連覇した時はリアルタイムで見ていましたが、3連覇までははっきり覚えていません」

 田「4連覇した時、このチームは強すぎる、と印象に残っています。でも、初優勝はうっすらと覚えているような、いないような。そんな感じです」

 ―最後の質問。大学4年間のチームとしての目標は?

 一同「箱根駅伝4連覇です」

 2015年の青学大初優勝は、02年生まれのルーキーズにとっては遠い“過去”の話。「青学大新世代」の彼らは箱根駅伝4連覇や24年パリ五輪出場という“未来”だけを見て、きょうも走る。

◆ゴルフ・横田真一Jrなどほかにも逸材…

 〇…青学大の実力派ルーキーズ6人以外にも逸材の新人がいる。喜多村、内田は5000メートル14分10秒台の実力を持つ。プロゴルファー・横田真一を父に、タレントの穴井夕子を母に持つ横田知己は青学高等部出身で、原監督に直訴して入部した。「夏合宿の頑張り次第では誰にでもチャンスはある」と原監督は新戦力の台頭を期待した。

青学大に加入した実力派ルーキーの(左から)若林、太田、白石、田中、鶴川、野村
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