南果歩、5人組バンド率いて突然の初ライブ 選曲にエコーズの楽曲があった理由

アマチュアバンド「ニコチャンズ」を結成。初ライブを行った南果歩
アマチュアバンド「ニコチャンズ」を結成。初ライブを行った南果歩

 南果歩が主演したNHK連ドラ「定年女子」が面白く、先ごろ、再放送をオンデマンドで“一気見”した。主人公は大きな会社でバリバリにキャリアを詰んだベテラン女性幹部。ところが、いわゆる左遷でメンタルは地獄の底へ。新しい人生を見つけ、いかに生きていくかが描かれ、懸命な姿に元気をもらった気分だった。

 役の残像が消えない中、南が今度は初ライブを行うと聞き、北参道のライブハウスへ。「ニコチャンズ」という5人組のバンドのお披露目。再び緊急事態宣言に入る前の9日、約50人ほど入るアットホームな空間だった。

 開演前。1年たつのは早いな、とぼんやり振り返っていた。昨年4月、マスク不足が一番深刻なころ。南はマスク10万枚を個人輸入で自腹購入し、病院に運んで寄付する行動を起こしていた。「思い立ったら動く」を実践。このライブも何か気持ちを奮い立たせるものがあったのだろうか。

 「人と集うこと、そして同じ空間で時間を共有すること。コロナ禍でより大事な特別なものになっていると感じます」南はステージで語った。「ニコチャンズ」は「究極のアマチュアバンド」を目指すという。南作詞によるオリジナル曲「乙女おばさん」も含まれていた。「乙女心っていいな、とずっと思っていました。夢見る気持ちをいつまでも失いたくなくて」という思いを込めた。

 全15曲、想像したよりも本格的だった。趣味の延長としながら、南はボイストレーナーを探し、レッスンを積んでいた。「演技のときとは違う声帯を使うの。その感覚が新鮮で面白くて」

 生活に制約が伴うコロナ禍は、不自由さの一方で自己を顧みる時間を増やした。そんなことも思わせたのは、南が選んだ楽曲にロックバンド・ECHOES(エコーズ)の「ショット・ガン・ブルース」が含まれていてからだ。正直、驚いた。「月日は、いろんなものを解決してくれるものなんですね…」つぶやくように言って、歌い始めた。

 このバンドはご存じの通り、南の元夫で作家・辻仁成がボーカルで作詞作曲も担当。どういう心境の変化なのか。まさか復縁はないだろうが卑しい記者のさがで一応、聞いておかねば。「復縁!? ないない、そんなの。しかもあの歌は知り合う前、エコーズの初期の曲。でも元気がわいてくる歌だな、とは思っていて。歌ってみたい不思議な気持ちになったのね」

 圧倒されるほどエネルギッシュな2時間半だった。「普通はひとつの役を演じることに専念すればいい。でもバンドを初めてやって、15曲なら15役を演じ分けることだと理解できた。もうヘトヘト」。その「ニコチャンズ」。反応は上々でアマチュアながら12月に5日間のライブも決まったそうです。(記者コラム)

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