◆第103回全国高校野球選手権兵庫大会 ▽2回戦 武庫荘総合10―0明石高専=5回コールド=(11日・高砂)
プロ注目の最速149キロ右腕・武庫荘総合の斉藤汰直(たいち、3年)が4回を2安打5奪三振で無失点。4番打者として、先制打を含む、3打数2安打2打点だった。
この日は「低めにのびのある球を投げる」意識で臨んだ。4回無失点に抑えたが、初回先頭打者に死球を与えるなど「立ち上がりに甘さが出た」と課題を挙げた。打撃では、初回に1死一、二塁から先制の左前適時打。2回にも左前適時打を放ち、投打で躍動した。2球団が視察し、この日の最速は145キロ。中日・中田アマスカウトアドバイザーは「身のこなし、野球センスがいい」と評価した。
昨年6月頃から、阪神、阪急で投手として活躍した谷村智啓コーチが同校を指導している。谷村コーチは斉藤について「可能性が十分にある投手」と太鼓判を押した。
3年生になり、甲子園への思いはより強くなった。「(甲子園を)意識している。自覚が芽生えてきた」と斉藤。エースが、悲願の初出場に導く。