羽生結弦が語った熱量と覚悟「必ずこのシーズンで4回転半を決める」

スポーツ報知
「ドリーム・オン・アイス2021」のオープニングに登場した羽生結弦(代表撮影)

 フィギュアスケートのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が9日、横浜市のコーセー新横浜スケートセンターで行われた。男子で五輪2連覇中の羽生結弦(26)=ANA=が北京五輪シーズンとなる今季の初演技を披露。1都3県に加え北海道・札幌Dのサッカーも無観客となった東京五輪についての質問に「こんな時だからこその感動みたいなものが生まれるのでは」とスポーツの力を信じた。

 北京五輪シーズン最初の演技を終えた羽生から語られたのは、4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)への不動の強い思いだった。これまでのスタンスは変わらない。王者を突き動かす最大のモチベーションは世界初の大技成功だ。

 3連覇が懸かる五輪に向けては「(18年)平昌シーズンや(14年)ソチだったり、そういったときみたいな熱量はない」「平昌シーズンみたく絶対に金メダル取りたいという気持ちは特にない」と明かし、続けた。「ただ、必ずこのシーズンで4回転半を決めるんだという強い意志はある。しっかりとその意志を決意をもって、今シーズン挑みたいなと思っている」

 2季ぶりにGPシリーズ出場を決めた理由の一つも、4回転アクセルだった。「試合の機会がないと4回転半を決めても意味がない。試合で決めたいという気持ちが強くあって、その機会を少しでも持てたら」。この日の大トリで舞った「マスカレイド」では、3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)などを組み込み熱く演じ上げた。リンクインの際には、肉声が流れた。「今季は自分の最大の夢に向かって全力で努力していきます」と、新シーズンへの誓いを立てた。

 1都3県などの全会場が無観客となった東京五輪について質問が飛ぶと「選手の立場から言わせていただけるのであれば、五輪は選手にとっての夢の舞台。その舞台で一生懸命やることには変わりない」と言葉を選びながら返した。

 緊急事態宣言下に行われる、かつてない祭典となるが、「こんな時だからこそのレースだったり、こんな時だからこその感動みたいなものが生まれるのではないかなと思っている」。冬の五輪王者からの、アスリートたちへのメッセージのようにも聞こえた。(高木 恵)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請