【大学野球】 学習院大のエース・桜井が力尽きる「秋は全勝優勝でもう一度2部と戦いたい」

先発で力投する学習院大・桜井
先発で力投する学習院大・桜井

◆東都大学野球春季2、3部入れ替え戦決勝トーナメント▽東農大6―1学習院大(8日・等々力)

 1982年秋以来となる学習院大(3部1位)の2部復帰はならなかった。

 頼みのエース左腕・桜井優樹投手(4年=豊多摩)が、0―0で迎えた5回裏に崩れた。2死二塁から東農大の4番・小亀雄飛右翼手(4年=東農大二)に中前への適時打を浴びると、続く和田泰征一塁手(1年=習志野)の右越え二塁打で、2点目を奪われた。ここで無念の降板となった桜井は「最後の2球は、投げてはいけないところに投げてしまった。それが全てです」と悔しそうに話した。

 3部リーグ戦では、6試合に登板して5勝無敗。防御率2・00と安定した投球で、2017年秋以来の優勝(8勝1敗1分け)に貢献した。入れ替え戦でも、大正大(2部6位)を相手に1失点完投勝ちを収めた。2部昇格の夢が大きく膨らんだのは、桜井の奮投があればこそだった。

 直球のスピードは、時折130キロに届く程度。それでも、カーブ、スライダーで緩急をつけながら丁寧に低めに投じて打ち取っていく。特筆すべきは制球の良さ。前記の大正大戦は、無四球での完投だった。「フォームの再現性が高い。だからコントロールがいい」とは、あるNPBスカウトの分析だ。

 「勉強、部活、アルバイトの“両立”」を誓い、桜井は学習院大に進学した。「“両立”させたうえで、(東都リーグの)上のチームとも戦えることを自分で証明したかったんです」。現在は、学習塾で講師のアルバイトをしている。その左腕で2部に導くことは出来なかったが、目標達成への思いの強さを十分に感じ取ることが出来た。

 再び3部での戦いとなる秋に向け、「春に出来なかった全勝優勝を達成するため、誰にもマウンドは譲らないくらいの気持ちで投げます。そして、もう一度2部のチームと戦いたい」と決意をにじませた。“三兎(と)”を追い求めた学生生活の集大成を見せてくれるに違いない。

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