宝塚演出家が絶賛!真風涼帆のカッコよさ引き立てる潤花の魅力

スポーツ報知
「―ホームズ」の終盤で笑顔を見せるホームズ(真風涼帆)(左)とアイリーン(潤花)

 宝塚歌劇宙組公演「シャーロック・ホームズ―The Game Is Afoot!―」「Delicieux(デリシュー)!―甘美なる巴里(パリ)―」が兵庫・宝塚大劇場で上演中だ(8月2日まで)。トップスター・真風涼帆が、星風まどか(現花組トップ娘役)に次ぐ2代目パートナーに潤花(じゅん・はな)を迎え、本拠地で新コンビお披露目。真風と演出家2人に話を聞いた。東京宝塚劇場では8月21日~9月26日に上演。(筒井 政也)

 世界中の誰もが知るヒーロー、ホームズが宝塚の舞台に登場した。真風は「ケタ違いの才能の持ち主で、人間性も二面性があったりして、愛すべきキャラクター。職種自体、演じた事がないお役で、新しい挑戦。その観察力、洞察力は自分自身も演技をしていく上で大切にしていることです」。トレードマークのパイプのくゆらせ方も、動画を見て習得したという。

 ホームズは、過去に出し抜かれた苦い経験がある女性詐欺師アイリーン(潤)の窮地を救うため、通り魔・切り裂きジャックの一連の事件を裏で操るモリアーティ教授(芹香斗亜)と闘う。

 ホームズは女性嫌いという役柄だが、作・演出の生田大和(ひろかず)氏は「ホームズが女性を愛さない理由を描き、かつ別の可能性を見いだせれば、宝塚でも上演可能ではないかと思った。真風さんは原作の“細面で長身”というビジュアルにぴったり。スマートな人物であると同時に、彼女自身のユーモラスさも妙味」と説明した。

 その真風と、新トップ娘役・潤との絡みが、やはり新鮮に映る。潤について、真風は「明るく前向きに役に向かって頑張っている姿を見て、私自身も勉強させていただいています」。生田氏は新ヒロインを「スタイルや感性は最新型でいながら、どこか昭和の女優さんの香りがする。稽古場で僕はよく『賀来千香子さんがいる』と言っていて(笑い)。未来と過去が融合しているような、芸事に発展途上であるがゆえの不安定さ、ゆらぎがユニーク」と表現した。コンビぶりについては「揺るぎない強さがある真風のカッコよさがより際立つのかな。その真風を魅了する潤花もまたステキ。信頼関係が早くもできており、それだけ相性がいいのだと思う」と評価した。

 一方のショーはスイーツがテーマで、“甘い”だけでなく、SMチックでビターな演出や、2番手スター・芹香斗亜(せりか・とあ)の女役など、味に変化が富んでいる。

 潤は「くるみ割り人形」に乗せて100人超えで踊る壮大なフレンチカンカンで、センターとして笑顔を振りまく。作・演出の野口幸作氏は、潤が雪組生だった全国ツアー「SUPER VOYAGE!」(2018年)を回顧して「彼女が出てきただけで場の空気が変わる。華やかになるんです」。ともに1991年に卒業した毬藻(まりも)えり(元星組トップ娘役)、鮎ゆうき(元雪組トップ娘役)を例に挙げ「男役さんを引き立たせて、よりカッコよく見せる娘役さん。最近では珍しい。結構大変なことなんですが、それが自然にできているのがすごい」と称賛した。

 野口氏はまた、今回の稽古場で真風の“変化”にも注目したという。「潤にいろんなことを教えてあげていた。初舞台生(第107期生)のカツラも見てやったり。余裕が出て、いろんなことに目配りができるようになったのでは」と進化ぶりを語った。

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