「マノン」主演の星組・愛月ひかる「情熱の赴くままに愛せて幸せ」

スポーツ報知
ロドリゴ(愛月ひかる)(左)は、追手から逃げているマノン(有沙瞳)を手助け。2人の運命が始まる(カメラ・筒井 政也)

 宝塚歌劇星組2番手スター・愛月(あいづき)ひかるが兵庫・宝塚バウホールで、不滅の棘(とげ)」(宙組・2018年1月)から約3年半ぶりの主演作「マノン」(脚本・演出、中村暁)に奮闘中だ(12日まで)。

 仏小説「マノン・レスコー」を原作に、スペインに舞台を変更。貴族の息子ロドリゴ(愛月)が、自由気ままな女性マノン(有沙瞳)の魅力におぼれ、破滅の道を歩む。恋の炎に油を注ぐフラメンコの音色が、愛月の熱演を盛り立てる。

 愛月は初日のカーテンコールで、前大劇場作「ロミオとジュリエット」の役を挙げ「最近演じたのは、人間ではなかったり(死の役)、好きな女性に『愛している』とさえ伝えられず死んでいく男(ティボルト)。こんなにも情熱の赴くままに一人の女性を愛することができ、とても爽快感があり、幸せです」と、ジョーク混じりにあいさつした。

 愛月は15年目。10年目の有沙ともども実力者ぶりを発揮し、安定感のある王道ステージとなったが、感心した反面、未熟ゆえに転落する役とあって、もっと下級生時代に見たかった気がする。2001年、花組時代の瀬奈じゅん(のちに月組トップ)が「マノン」にバウ初主演で挑んだのも10年目。成熟には至らず、まだ危うさが残っている学年の方が似合う役なのでは。

 そういう意味でも、ロドリゴの親友ミゲルを演じた11年目・綺城ひか理(あやき・ひかり)、マノンの兄レスコー役の6年目・天飛華音(あまと・かのん)は、そろそろ上へ突き抜けたい時期だ。綺城より役得だった天飛は、舞台度胸の良さで難役に食らいついていた。愛月との並びはアンバランスに映ったが、それも伸びしろの大きさの証しだろう。

 22~28日はKAAT神奈川芸術劇場で。(筒井 政也)

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