【西武】松坂大輔が今季限りで引退…時代と世代を象徴した剛腕がマウンドに別れ

スポーツ報知
松坂大輔

 西武の松坂大輔投手(40)が今季限りで現役を引退する意向を固めたことが6日、分かった。プロ23年目、古巣の西武に復帰して2年目の今季は、昨年7月に受けた「脊椎内視鏡頸(けい)椎手術」からの復帰を目指したが、患部に回復の兆しが見られず引退を決意。すでに近い関係者に伝えた。1軍登板は中日に在籍した19年が最後。日米通算170勝を挙げ、一時代を築いた右腕がマウンドを去る。

 「平成の怪物」が重い決断を下した。複数の関係者によると、この日までに今季限りで現役を退く意向を固めた。20年に古巣・西武に復帰したが、ここまで1軍登板はなし。昨年7月5日に茨城県内の病院で「脊椎内視鏡頸椎手術」を受け、当初は復帰まで2~3か月とされたが、右手のしびれが回復せず現役生活にピリオドを打つ決意をしたようだ。

 松坂は98年に横浜高のエースとして甲子園春夏連覇を達成。夏の決勝では京都成章戦でノーヒットノーランを成し遂げた。98年ドラフトでは3球団競合の末、西武に入団。1年目から16勝を挙げ、高卒新人ながら最多勝に輝いた。01年には21世紀最初の沢村賞投手となるなど、最多勝3度、最優秀防御率2度、最多奪三振4度。3度のベストナイン、7度のゴールデン・グラブなど、西武のエースとして活躍した。

 06年オフにはポスティングシステムで、約60億円の入札金を投じたレッドソックスに移籍。07年15勝、08年18勝などメジャー通算56勝(43敗)をマークした。11年の右肘手術以降はけがに苦しむことが増え、14年オフには3年12億円でソフトバンクと契約し、日本球界に復帰したが、3年間で登板1試合(0勝)に終わった。18年からは中日でプレー。同年、NPB12年ぶりの勝利を挙げるなど6勝を挙げカムバック賞を受賞した。

 国際大会では06、09年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本を世界一に導き、MVPを獲得。04年アテネ五輪にも出場した。

 今季はB班(2軍)キャンプスタート。「自分の思うように体を動かせていない」と術後の経過が思わしくないことを示唆する一方で、「必ずマウンドに立つという気持ちを持ってやっていきたい」と不屈の思いを吐露していた。だが、開幕後は2軍練習に姿も見せることが少なく、状態が心配されていた。

 名選手が多く、平成のプロ野球を彩った1980年生まれは「松坂世代」と称された。時代と世代を象徴した剛腕がマウンドに別れを告げる。

 ◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。40歳。横浜高時代の98年甲子園で春夏連覇し、同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。06年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年に中日移籍し、20年シーズンから西武復帰。日米通算170勝108敗。182センチ、92キロ。右投右打。

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