林家木久扇、寄席にサプライズ復帰「どんどん言葉湧いてきた」骨折から驚異回復で椅子座り

スポーツ報知
寄席に復帰した林家木久扇。椅子に座って口演した

 左大腿(だいたい)骨を骨折し6月末に退院した落語家・林家木久扇(83)が4日、東京・浅草演芸ホール「7月上席 昼の部」に出演し、寄席に復帰した。

 長男・林家木久蔵(45)の主任興行で、もともと出演の予定はなかったが、代演で“仲入り”としてサプライズ出演。舞台袖からの歩みは軽快そのもの。大事を取りスタンドマイクの前にある椅子に座ると、今回の入院や手術、リハビリなどをマクラに「笑点」メンバーをいじって大爆笑を誘い、約17分、「明るい選挙」を口演した。

 「(復帰が)うれしくってね。イスでしゃべったことがなかったので。落語も今話した随談も、いつも正座していたので、高さが不思議でどこに目線を合わそうかと…」と芸歴61年で初体験の戸惑いも一瞬で、すぐにペースをつかんだ。「ワクワクした。一つもトチらなかったし、つっかえなかった。自分で『俺は偉いな』と思った。どんどん言葉が湧いてきた」と振り返った。

 木久扇の前の出演者は1月に新型コロナウイルスに感染して復帰した鈴々舎馬風(81)だった。「馬風さんも大病して、楽屋はみんな元気そうだけどヨレヨレ。高級養老院にいるみたい」。コロナ対策で短い滞在だったが、久々の楽屋の空気を十分に味わった。

 通常なら3か月かかるところを1か月で退院する驚異的な回復。つらいリハビリに耐えた原動力を聞くと「入院はお金がかかる。部屋代も手術代も。入金のない生活なんて大嫌い」と“趣味が入金”と公言しているだけあって、貪欲な姿勢で乗り切った。

 コロナ禍で見舞いも制限されただけに、「(11人の)お弟子さんと会えるのはうれしいね。孫2人が朝ご飯を一緒に食べに来てくれる」と日常が戻ったことが何よりもうれしいという。10日の福岡・博多座「芸能生活60周年記念落語会」で本格高座復帰予定。「僕はまだまだお客さんが呼べる。入院費を取り返さないと…」とどこまでも笑顔だった。

■長男・木久蔵「ホッ」

 ○…長男の木久蔵は父親の復帰を喜んだ。「ホッとしました。ジェットコースターのような日々だったので…」。骨折から復帰までの日々を振り返った。この日放送の日本テレビ系「笑点」(日曜・後5時半)では父親に代わり出演。「娯楽番組にあんなにドキドキして出たのは自分くらい。レギュラーメンバーのすごさを感じました」。出演に当たり父からのアドバイスは「『頑張りすぎるな。頑張ると三平さんみたいになるから』でした。円楽師匠にも同じことを言われました」と笑顔を見せていた。

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請