京都から旋風おこしやす~J1撃破の軌跡~<2>“5部リーグ”になぜガーナ人ストライカー?

スポーツ報知
6月16日の天皇杯・広島戦でチーム5点目のゴールを挙げた、おこしやす京都FWイブラヒム

 6月16日のサッカー天皇杯2回戦でJ1広島を5―1で撃破するジャイアントキリングを起こした、J1から数えて“5部相当”の関西リーグ1部「おこしやす京都AC」。連日掲載中の「京都から旋風おこしやす」第2回では、広島戦で5点目のヘディングシュートを決めたガーナ人FWイブラヒムにフォーカスする。(南 樹広)

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 おこしやす京都で3年目を迎えるイブラヒムは、ガーナのポフマデFCというクラブからやってきた。「ガーナのサッカーはあまり組織的ではなくて、国内の選手たちは外国でプレーしたいという選手が多い。その中で、アジア、そして日本の上のカテゴリーでプレーするためにもいい機会だと思って、来ることを決断した」というのが移籍の理由。しかし、クラブはどのようにして彼を見つけたのだろうか。

 添田隆司代表は明かす。「日本人で初めてガーナで監督をした八橋(健一)さんとのご縁で2018年に初めてガーナ人選手が来た。彼がシーズン途中から最後の5試合で7点取って、そこからガーナの選手に着目するようになった。コーチのムスタファは元ガーナ代表で、帰国した際に現地クラブと話をしてくれる」。19年には5人のガーナ人選手が加入し、現在も数選手をチェックするなど、クラブとガーナ人選手には深い関わりがあるようだ。

 イブラヒムは「スタッフや選手、チームとしてどう戦っていくかを理解できているので本当に快適にプレーできている」と言葉の壁や文化の違いを乗り越え、クラブに居心地の良さを感じている。JFL(J1から数えて4部相当のカテゴリー)ヴェルスパ大分との天皇杯3回戦(7日・昭和電ド)に向けては「今は広島に勝ったところで、選手一人一人が自信に満ちあふれている状況。次も頑張っていきたい」。ジャイアントキリングで得た確かな自信を胸に、異国の地で、これからもゴールを狙い続けると誓った。

 通訳を通し、英語で行われたインタビュー中、イブラヒムが度々口にした京ことば「おこしやす」。京都市民でも最近ではほとんど口にしないこの言葉がなぜクラブの名称になったのだろうか。(最終回「一度聞いたら忘れられない名称のクラブが描く未来」は7月6日午後4時配信)

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