レジェンド武豊から聞いたロンドン五輪観戦の記憶「感動しました」

スポーツ報知
5月27日に聖火ランナーを務めた武豊騎手

 約1か月前の5月27日。栗東トレセンのある滋賀県栗東市でJRA(日本中央競馬会)のレジェンド、武豊騎手(52)=栗東・フリー=が聖火ランナーを務めた。その姿を見て、思い出したことがある。2年前の函館でのことだ。

 2019年、競馬記者1年目だった僕はセレクトセールの取材を終え、北海道・函館での調教取材へ。紙面企画で2020年の東京五輪(新型コロナウイルス感染拡大の影響で後に2021年開催に変更)に向けたジョッキーの注目競技、選手などを取材することになっていた。もちろんそこに競馬界のレジェンドジョッキー、武豊は欠かせない。水曜日の追い切り終了後にまず、名刺を渡してあいさつ。すると控え室に招き入れられ、「まあ、そこに座って」と言われ、テーブルで正面に座り、さっそく話題を切り出した。

 「東京五輪では競泳、野球、サッカー、馬術を見てみたいですね」と。プライベートでは競泳の萩野公介選手とも親交があると話してくれた。取材の取れ高的には十分だったが、続けて話してくれたのが、五輪を観戦した記憶だった。「実は英国で騎乗していた2012年にロンドン五輪の女子サッカー決勝のなでしこジャパンと米国の試合を現地で観戦したんだよね」と。2012年、武豊は世界のトップジョッキーが集い、チーム戦で戦うシャーガーカップの招待を受け、世界選抜のチームの主将を務めた。それが8月11日のこと。その2日前に英国のウェンブリースタジアムに足を運んでいたそうだ。「僕が現地にいる日程を考えたら、決勝しか見られなかったし、なでしこが決勝に来るかも最初は決まっていなかったんだけどね」。それでも観戦予定だった試合になでしこジャパンが勝ち上がってくるところが、やはりもっている男。競馬の行われた英国のアスコット競馬場と女子サッカーの決勝会場はちょうどヒースロー空港を挟んで反対側に約30マイル(約50キロメートル)しか離れておらず、車なら約1時間の距離。「それまで五輪を見たことがなかったんだけど、やっぱり感動したよね」と感慨深い感じで話してくれた。ちょうど今週から函館開催が始まることもあり、記者の記憶に今もはっきりと残っている。

 東京五輪まで1か月を切った。競馬のジョッキーは参加せず、五輪と同時並行で開催が行われるが、競馬界からの注目ももちろん高い。レジェンドは「僕らは五輪競技ではないけど、同じアスリートとして興味を持っています。やはり4年に1度ということで、選手にしてみれば特別な思いがあるでしょうし、自分も刺激になります」と話していた。五輪に出場する選手に刺激を受けてまだまだ武豊騎手も馬上で好プレーを見せてくれるはずだ。(中央競馬担当・恩田 諭)

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