横浜FM今季2度目の4連勝に畠中槙之輔「フロンターレにプレッシャーを与えられる位置にいる」

スポーツ報知

◆明治安田生命J1リーグ ▽第20節 徳島0―1横浜FM(27日・鳴門大塚)

 横浜FMは敵地で徳島を1―0と下し、今季2度目の4連勝を飾った。前半27分、左CKから相手のオウンゴールで先制。追加点はならなかったが、最後まで攻撃の手を緩めることなく仕掛け、この貴重な1点を守り切った。

 DF畠中槙之輔が攻守で存在感を示した。得点シーンでは左コーナーキックにファーサイドの高い打点で頭を合わせて折り返し。決勝点となる相手オウンゴールを誘発した。「本当は直接決めたかったけど、ポジティブに捉えて良かった」と喜んだ。後半30分には「体を張れた」と相手FW垣田の決定機を冷静な体当たりで阻止。やや相手がペースをつかみかけた時間帯だっただけに「勢いを取り戻すことができた。失点を防げてよかった」と最後までゴールを割らせず、2戦連続の完封勝利に大きく貢献した。

 中3日の試合にも、「前節のパフォーマンスが良かった。徳島戦にもつなげようという判断」(松永英機監督)と先発メンバーは変えず。期待通り、選手たちは統一感ある連動した守備からチャンスメイク。決定力の欠如や後半の疲れはやや見えたものの、敵地で大きな勝ち点3をつかんだ。

 5月26日の大分戦で今季J1最長となる走行距離13・68キロをマークし、前節(13・41キロ)、今節(12・95キロ)と脅威の数字を記録し続けるMF岩田智輝も、「みんながハードワークして、チームのやるべきコンセプトを表現できているからこその4連勝」とうなずいた。トレーニングではスプリント練習を人より多く取り入れ、コンディションを維持。今季から挑戦しているボランチで、加入1年目とは思えないほどマリノスのサッカーを体現している。

 前節2位に浮上したチームは、3試合少ない中で勝ち点15差と少しずつ首位・川崎に迫っている。「勝ち星を重ねて、フロンターレにプレッシャーを与えられている、いい位置にいると思う」と自信を深めた畠中。勝利にも「苦しい時間帯にプレッシャーをかけ続けるのか、判断はもっと改善する余地がある」と反省点を見いだすことを忘れない。頼もしいセンターバックは「自分がチームを締めて、上のステージにマリノスが上がれるように」と力を込めた。

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