【阪神】掛布雅之氏、選球眼磨くため、あえて「見逃し三振」大山悠輔よ「振るな」

1回1死一、二塁、空振り三振に倒れた大山悠輔(カメラ・石田 順平)
1回1死一、二塁、空振り三振に倒れた大山悠輔(カメラ・石田 順平)
阪神・大山のリーグ戦再開後の打撃成績
阪神・大山のリーグ戦再開後の打撃成績

◆JERAセ・リーグ 阪神3―8DeNA(27日・甲子園)

 4番の大ブレーキで今季初の同一カード3連敗を喫した。阪神・大山が、5点を追う9回2死一、二塁、平田のスライダーに中飛に倒れ、今季最多の1万7032人のファンからはため息。4度のチャンスを含む5打数無安打で得点圏打率はリーグワーストの2割3厘に。前身球団も含め、DeNAに3連戦3連敗してリーグ制覇した年はなく、15年以来6年ぶりの屈辱となった。

 大山は9回2死一、二塁の最終打席が状態の悪さを象徴している。初球の外角変化球にハーフスイングでストライクを取られ、2球目も高めのボール気味の球をファウルで2ストライクに追い込まれた。結局、最後は当てるだけのスイングで中飛。積極的に振るスタイルは否定しないが、問題は振るべき球かどうかだ。

 チームの勝敗を背負う4番打者は、調子の波を少なくしないといけない。そのために必要なのがボールの見極め。調子が悪いときは、なおさら振らない我慢が求められる。ボール先行の有利なカウントをつくれるようになれば、打率も上がり、自然と本塁打も増えてくる。

 私は不振のときに「見逃し三振してきます」と断りを入れて、捨て打席をつくることがあった。もちろん試合状況に応じてだ。キャンプ中にブルペンの投球練習の打席に立って目慣らしするように、キャッチャーミットにボールが収まるまで球筋を見る。曇っていた選球眼を磨く作業だ。3割打者でも7割は失敗する。主軸として長いシーズンを乗りきるためには、ときには「打席を捨てる勇気」もいる。これは新人の佐藤輝にも言えることで、首脳陣から助言してあげてもいい。振らない打席をつくることで、相手の攻め方も変わってくるはずだ。

 今回の3連戦3連敗は厳しい言い方だが、4番打者の差が出た。この試合、オースティンは初回2死二塁で先制2ランを放ち、大山は初回1死一、三塁で外角のボール球を空振り三振。3連戦では2本塁打を含む13打数6安打の5打点と、13打数3安打の0打点。迫り来る巨人を振り切り優勝するためには「4番・大山」の強さが不可欠。たたかれるのは阪神の4番の宿命。悔しさをかみ締め、はい上がってほしい。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家・掛布雅之)

試合詳細
1回1死一、二塁、空振り三振に倒れた大山悠輔(カメラ・石田 順平)
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