真風涼帆と見る新世界で“咲き初め”宝塚宙組トップ娘役・潤花

スポーツ報知
「自分自身に仮面をつけず、真風さんにぶつかっていきたい」と笑顔で話す宙組トップ娘役・潤花

 宝塚歌劇宙組の2本立て「シャーロック・ホームズ―The Game Is Afoot!―」「Delicieux(デリシュー)!―甘美なる巴里(パリ)―」が26日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宙組の新トップ娘役・潤花(じゅん・はな)の本拠地お披露目公演。トップスター・真風涼帆の2代目パートナーを務める6年目のニューヒロインは「真風さんに対してはウソ偽りなく、お稽古にもありのままで真っすぐに向き合えて、すごく新鮮。新しい世界を見させていただいている」と華やかな笑顔を見せる。(筒井 政也)

 宙組の景色を変える、フレッシュな花が咲いた。昨年9月に約4年半在籍した雪組から組替え。今年2月に大役に就き、4月の「ホテル スヴィッツラ ハウス」で始動。大阪公演は3度目の緊急事態宣言で中止となったが、代替の無観客配信という異例の体験も経て、「緊張する暇もなく、怒とうの日々」という稽古を積み、本拠地に登場だ。

 はつらつとした笑顔が魅力の一方、トップ娘役最長身165センチの見栄えと、6年目と思えぬ大人っぽい雰囲気の持ち主。「―ホームズ」では「鋼の精神を持つ、宝塚の娘役では、なかなかいただけないお役。いい意味でお客さまの期待を裏切ることができるのでは」というアイリーン役に挑戦する。

 冷静沈着な名探偵を翻弄(ほんろう)し、出し抜くオペラ歌手で、原作短編第1作にも登場。ホームズが「あの女(ひと)=The woman」と呼ぶ特別な存在だ。「いろんな男性を手玉に取って生きてきた女性。振り返らない、ダマされない男性はいない。誰もが目を引く美しさと、ホームズと対等な知的さがあって、私の人生とはかけ離れています(苦笑)。『私にならない』のが目標。学びと生きがいを感じます」

 雪組時代からヒロイン経験は豊富だが、現役トップ最上級生の16年目・真風とのコンビで気持ちも新たに。「真風さんの『まず(役の中に)血を流すところから』との言葉が腑(ふ)に落ちました。演じる上で、自分の体の中身を作っていくことが一番大事かな」。主演娘役の立場には「体は絶対に壊せないという責任が、今まで以上に大きくなった」と、心身ともに引き締めている。

 ショーは「一回見るだけでは足りないと思うぐらい盛りだくさん」。スイーツを題材にした演出で「スイーツは全部大好き。止まらないのはホワイトチョコ」という言葉が道産子らしい。

 「小さい時からおとなしいというよりは活発で、男の子と遊ぶような女の子。体を動かすことが大好きでした」。中学2年からクラシックバレエを習い、家族と将来を語るうちに、母から宝塚観劇を提案され、東京宝塚劇場で初遭遇。「皆さんお上手すぎて『男性もいるんだ』と勘違いしたぐらい(笑い)。もう一回見たいと思い、そして『私はここに入りたい』と」。音楽学校は一発で合格した。

 「パッと思い付きで」考えた芸名は「潤という字は響きがいい。花は本名の文字から。百合が好きです」。その花言葉は「純粋」「無垢(むく)」。ピュアな存在感で、充実期の組に新たな潤いを与える。

 ◆潤 花(じゅん・はな)9月19日生まれ。北海道旭川市出身。2016年3月「THE ENTERTAINER!」で初舞台。第102期生。雪組に配属され、新人公演3度、宝塚バウホール公演1度、外部劇場公演2度のヒロイン経験を経て、20年9月に宙組へ組替え。21年2月、星風まどか(現専科)の後任として宙組トップ娘役に就任した。19年からヒガシマル醤油(兵庫県たつの市)のイメージキャラクターを務めている。身長165センチ。愛称「かの」「じゅんはな」。

 ◆日程 兵庫・宝塚大劇場で8月2日まで。東京宝塚劇場で8月21日~9月26日

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