志村けんさんの銅像、故郷・東村山でお披露目…兄・知之さんは弟の遺影をもって「アイーン」

東村山駅前で行われた志村けんさん銅像建立記念式典
東村山駅前で行われた志村けんさん銅像建立記念式典

 昨年3月に新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなったタレント・志村けんさん(享年70)の銅像が26日、志村さんの故郷である東京・東村山市の西武線東村山駅東口の志村けんの木隣に設置され、お披露目セレモニーが行われた。

 遺族とファンの念願の思いが、ついに実現した。紋付きはかま衣装で、ポーズはけんさんの代名詞ギャグ「アイーン」の身長の等身大サイズ。台座には「多くの笑いと感動をありがとう」と刻まれた。銅像のバックには、横3・6メートル、縦2・5メートルの志村さんの顔をモザイクアートで描いた巨大パネルが設置された。

 制作にあたって特に苦労したのは、けんさんの後ろ姿。アイーンポーズを後ろから撮影した写真はほとんど残っておらず、知之さんやファンから資料を提供してもらったという。銅像は市に寄付される。

 待ち焦がれた除幕の瞬間に、知之さんはけんさんの遺影を持ち、式典に出席。「アイーン」をしながら感無量の様子だった。

 同市の渡部尚市長は「全国の皆さまから心から熱く御礼申し上げます。東村山の生んだお笑い界のスーパースター・志村けんさん。いまだに亡くなったことが信じられない。志村さんの東村山音頭をリアルタイムで見て衝撃を受けた。笑いに癒やされ、元気、感動をもらってきた。多くの方に志村さんの銅像のポーズをしてもらいたい」と語った。

 銅像をひと目見ようと、多くのファンが、ソーシャルディスタンスを保ちながら、撮影を楽しんでいた。

 けんさんの銅像は同市や東村山青年会議所などでつくる実行委員会が計画。制作費は昨秋にクラウドファンディングで募り、約6600人が参加、支援金は2700万円を超えていた。 昨年6月に志村さんは、同市の名誉市民に選出されている。

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