26日開幕アユ期待大…福井・日野川

この日釣れた体高20㌢のアユ
この日釣れた体高20㌢のアユ
人気のある今庄地区・八乙女橋周辺のポイント
人気のある今庄地区・八乙女橋周辺のポイント
釣り上げたアユを手に笑顔の上田さん
釣り上げたアユを手に笑顔の上田さん

 “尺アユ”が狙えることで有名な福井・日野川のアユ釣りが26日に開幕する。それに先だって18日、アユの成育調査が行われた。調査員は、昨年の釣果情報提供者などから選出。地元はもちろん、広域から集まった23人が一足早くアユの追いを楽しんだ。

 検量の時間が近づくと、釣果を手にした調査員たちが次々に日野川漁協前に集まりだした。順番に持ち込まれた魚を確認した同漁協関係者は、一同に安堵(あんど)の表情を浮かべた。若アユたちはたくましく立派な成長ぶりを見せていた。

 この日は曇り。水位は平水で濁りはなかった。上流の南越前町・合波橋から下流は越前市・府中大橋までを調査対象エリアとして、それぞれのポイントに人員を配置。午前8時から午後3時まで調査を行った。場所によってムラは出たが、2ケタを釣り上げた人も多く、サイズは15~18センチを中心に20センチを超えるアユも多数見られた。

 帆山橋の下流で釣っていた田中泰治さん(箕面市)は、17~20センチを32尾。水温が上がった午後から一気に数を伸ばし「初期からこんなに釣れたのは初めて。天然魚のアタリは強烈で、ビュンと目印が飛ばされた。いい釣りをさせてもらった」と笑顔が絶えなかった。

 福井県の内水面総合センターによると、河口で天然遡上の第1陣が確認されたのは3月19日。その後も、体長6~7センチほどのアユは順調に上がり、その数の多さは過去最高に匹敵するほど。それに加えて、80万尾の稚魚を4月9日から70か所に順次放流。5月下旬から6月中旬にかけては、湖産・県産の合計2トンを追加した。更に、解禁前にも200キロの放流も予定しており、魚影の濃さはピカイチだ。

 第47、48期「報知アユ釣り名人」の島啓悟さんも依頼を受けて調査に協力。上から順に数か所のポイントを釣り下りた。上流域では「魚はいっぱい見えた」にも関わらず、水温が低い午前では群れにオトリを入れても反応はなかった。それでも「初期なら水温が上がる午後からや、気温が上昇しやすい晴天の日なら活性が上がり、いい感じで狙えるかな」と手応えを感じていた。

 一方、下流域では天然遡上アユの豪快な引きを味わった。まとまった雨が降らず、堰堤で行き場を失い、滞留しているアユも「これから水量が増えれば、どんどん上流へと押し上げられ、至る所で元気な引きが楽しめそう」と太鼓判を押した。松ケ鼻堰堤の魚道調査でも何百という単位で通過しており、ひと雨ごとに遡上スピードは増すだろう。

 調査報告を受けた同漁協副組合長の佐々木武夫さんは「下流で好釣果が目立ったが、どこもアユはたくさんいるとの声をいただいた。遡上中の天然魚も大きく育ち、しばらくすると全域に分散するだろう。楽しみです」と好発進を切り、相好を崩した。

 また、同漁協では9月初旬に女性を対象にしたアユ釣り大会を予定していて、詳細が決まれば同漁協HPで公開される。

 明後日、いよいよ日野川の夏が幕を開ける。

(大塚 真哉)

 アユ釣り歴1年の上田江利子さん(45・坂井市)も調査の一員に。各地の河川情報や、遊漁券のオンライン販売などを手掛ける「(株)フィッシュパス」で、河川の動画編集作業に携わっている。「映像で釣り人の楽しそうな姿を見ていると、自分も経験したくなった」と昨年、大野市の奥越漁協が開催した「アユ釣り教室」の門をたたいた。「生きた魚で誘う釣り方がすごく興味深い。うまくタモに入れないと逃がしてしまうし、これってスポーツなんだなと感じた。無事にキャッチしたらホッとします」と友釣りに心を奪われた。初めての日野川で15~17・5センチ3尾を仕留めて役目を果たし、「川の流れも緩やかで釣りやすかった。満足です」と笑顔をふりまいた。

 大規模な河川整備で日野川が生まれ変わった。河原に乱立していた雑木の伐採と除根が行われ、今まで立ち入りにくかった釣り場にも容易に近づくことが可能に。入川道も増え、より広範囲にわたって釣りが楽しめるようになった。今回の調査員にも「入川しやすい」と好評だ。除根によって発生した玉石は川に戻され、環境にも配慮されている。景観も見違えるほど良くなり、「釣りやすい川、入りやすい川、親しみやすい川を目指して努力してきた。ようやく完成したかな」と副組合長の佐々木さん。初心者や女性にも安全にアユが狙える。 

 ◇問い合わせ 「日野川漁業協同組合」(TEL0778・22・0204、または「同・今庄支所」(TEL同45・1791)へ。テレフォンサービスTEL同45・2323)、ホームページあり。

 ◇営業時間 午前5時半~午後3時。期間は解禁日から10月中旬まで。

 ◇料金 年券9000円(障がい者は半額)。日券3000円(漁場購入は1000円増し)。女性は無料。※「フィッシュパス」ホームページからも購入可能。

この日釣れた体高20㌢のアユ
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釣り上げたアユを手に笑顔の上田さん
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