【巨人】山口俊「また温かい声援の中で投げられて楽しかった」 642日ぶり日本1勝

スポーツ報知
勝利しマルポーズを作る丸佳浩(左)と山口俊

◆JERAセ・リーグ 巨人4―2DeNA(23日・富山)

 巨人は復帰初登板初先発の山口が6回途中1失点で、19年9月20日のDeNA戦以来642日ぶりとなる日本での白星を挙げた。DeNAに競り勝ったチームは4月以来2度目の4連勝で、敗れた首位・阪神とは5ゲーム差に縮めた。

 懐かしい景色が目の前に広がった。復帰戦の舞台となった富山アルペンスタジアムのスタンドを見上げ、山口はヒーローインタビューで思いの丈を口にした。「ちょっと中途半端な感じだったんですけど、僕がここに立っていいのか…。またジャイアンツのユニホームを着て、この温かい声援の中で投げられること、すごく楽しかったです」。巨人では7戦6勝と得意の地方球場で6回途中1失点。日本では19年9月20日のDeNA戦(横浜)以来、642日ぶりの白星に頬を緩ませた。

 背番号「99」で臨んだ初マウンドは「独特な緊張感もありました」。初回1死で柴田に先制ソロを被弾したが、さすがの修正力でゲームメイクした。最速151キロをマークし、奪った三振5つは全て代名詞のフォーク。3、5回のピンチもしのぎゼロ行進を続けた。2点リードの6回、2死満塁となったところで降板したが、大江が好救援。勝利を手繰り寄せてくれた左腕に「本当にありがとう、と声をかけたい」と感謝した。

 ポスティングシステムにより大リーグに挑戦したが、新型コロナウイルスの影響で家族を残して単身での渡米。孤独との戦いだった。外出ができず、部屋でテレビを見ようにも英語だらけで話し相手もいない。1年目は2勝に終わり、今季はメジャー昇格がかなわず。日本に戻る決断を下した。手を差し伸べてくれた巨人に、少しでも早く戦力になりたい―。急ピッチの調整もいとわなかった。

 20日に自主隔離期間を終え、チームに合流したばかり。原監督は「ファームで投げる、投げないという話になった。2人で話している中で『いきなり1軍で行こうじゃないか』と。そのへんの自信はあったのかな」と“ぶっつけ登板”の舞台裏を明かした。山口も「この時期にチームに加入できたってことは、必要とされていると思った。できるだけ早く1軍のマウンドで結果として示したかった」と強い覚悟で臨んだ。

 北陸シリーズを連勝で終え、チームは3カード連続の勝ち越し。4連勝で貯金も今季最多タイの9とし、阪神とゲーム差は5に縮まった。「これからが本当の勝負になってくると思う。何とか続けて、いい流れで投球できていければ」。紆余(うよ)曲折を経て、戻ってきた自分の居場所。もう迷いはない。チームのために、全力を尽くすだけだ。(河原崎 功治)

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