日本医師会・中川会長、東京五輪・パラ観客上限「1万人は少なくない。対策は運営側がきめ細かく考えるだろう」

スポーツ報知
中川俊男日本医師会会長

 日本医師会の中川俊男会長は、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言解除後の感染状況について「解除前の人流増加が著しく、リバウンドの可能性が非常に高い」との認識を示した。

 有観客での開催方針が決定された東京五輪・パラリンピックについて「仮に感染者が急増した場合は菅首相もおっしゃっているが、無観客になるのではないか」と述べた。観客上限の“収容定員数の50%以内、最大1万人”に関しては「決して1万人というのは少なくはない」との見方を示した一方で、「行き帰りや入退場時の対策など色々な問題はあるが、それは運営側がきめ細かく考えていると思う」とした。

 また、競技会場など現地で観戦する人に対して「感染防止対策の原則、3つの密をそれぞれ避けることや、五輪期間中は大変な高湿高温ですから熱中症対策を含め万全な体調で行かれて欲しい」と呼び掛けた。

 東京都は23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに619人確認されたと発表した。1日当たりの感染者が600人を超えるのは、5月28日(614人)以来、約1か月ぶり。新規感染者の7日間平均は422・7人となり、前週(384・6人)の109・9%。重症者数は44人。行政検査件数の3日間平均は約6773件だった。また、この日は新たに50~90代男女10人の死亡が発表された。

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