多田修平、男子100メートル代表内定へカギ握るトップスピード到達時間…青戸慎司氏が分析

多田修平
多田修平

 東京五輪開幕まで、23日で1か月となった。陸上では、トラック&フィールド種目の最終選考会となる日本選手権(24~27日、大阪・ヤンマースタジアム長居)が行われ、続々と代表内定が決まる。今月6日に山県亮太(29)=セイコー=が9秒95の日本新記録を樹立した男子100メートルは、決勝が25日午後8時半に号砲。スポーツ報知では、日本陸連科学委員会による解析データを基に有力6選手の特長を分類。元日本記録保持者の青戸慎司氏(54)=中京大副部長=が、各選手の魅力を分析した。

(取材・構成=細野 友司)

 天性の体のバネを生かして脚を回すタイプ。筋力でピッチを手に入れた小池君とは対照的だ。レースの序盤で加速できる利点は、精神的に優位に立てること。先頭にいれば誰も視界に入らないので、伸び伸びと走ることができるのは大きい。課題は明確で、トップスピードが上がりづらいこと。いかにリラックスして、10~20メートルでの加速を得られるかが大事になる。今月に4年ぶり自己ベストの10秒01をマークし、脚が回る感覚は得られたはず。今大会も、絶対的なキレ味を持つスタートにこだわって、戦い抜くことになる。

 ◆男子100メートルの五輪代表選考 10秒05の参加標準記録を破った上で日本選手権3位以内となれば、内定が得られる。現在、山県、サニブラウン、小池、桐生、多田の5選手が突破済み。ケンブリッジは昨年8月に自己記録10秒03をマークしているが、世界陸連(WA)が定める対象期間外だったため、内定を得るには今大会で改めて破った上で3位以内に入る必要がある。

 〇…日本陸連は、科学委員会を中心に主要大会で選手のパフォーマンス分析を実施。今回のデータは、研究成果をまとめた「陸上競技研究紀要」や、報道向けに発表した分析資料を使用した。最高走速度到達時間は、最も速いスピードに達するために要した時間で、6秒台前半~中盤の選手が多い。走速度低下率は終盤にどの程度スピードが落ちたかを示すもので、4~6%低下するケースが多い。

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