馬トク会員募集中!

馬トク指数・外厩入り馬トク出馬表・成績

全レース出馬表・データ・成績を提供中  中山 中京

【宝塚記念 レイパパレの誇り<1>】高野調教師、無敗でGP参戦も「負けを恐れず、どんどん挑戦していい」

高野調教師はレイパパレに自ら騎乗して状態面を把握する
高野調教師はレイパパレに自ら騎乗して状態面を把握する

◆第62回宝塚記念・G1(6月27日・芝2200メートル、阪神競馬場)

 第62回宝塚記念は、牝馬のG1馬同士の争いだ。前回覇者で昨年の有馬記念も制したクロノジェネシスに対抗するのは、無傷の6連勝で大阪杯を制したレイパパレだ。ファン投票選出のグランプリに無敗のまま挑むディープインパクト産駒の源泉に4回連載で迫る。

 その走りが歴史を変える。レイパパレは6戦6勝。84年のグレード制導入後、無敗馬によるサマーグランプリ参戦は初めてだ。しかし、高野調教師にプレッシャーはない。「実は無敗をずっと守らないといけないという使命感はそこまでないんです。牡馬で種馬としてなら、ちょっと考えるかもしれないけど、牝馬ですし、G1も勝たせてもらいましたから。負けを恐れず、どんどん挑戦していい立場だと思っています」と声を弾ませた。

 大事に育ててきた。ここまで、全レースで中6週以上空けての起用。「乗っていても、後ろ(後肢)からのバネは普通の馬じゃないですね」と感じる高い資質に体の成長が追いついていなかった。昨年1月に新馬を勝ったが、2戦目は桜花賞もオークスも終わった6月まで待ち、7月末に3勝目を挙げた後は秋華賞への直行を選択。しかし、除外の憂き目に遭った。

 「今までの過程から一戦挟むのはやめた方がいいな、と。除外なら仕方ないと覚悟を決めたローテだったので、出たい気持ちはあったけど、出られなかったことの悔いはなかったです」。我慢を積み重ねた土台づくりが実を結び、大阪杯では4馬身差の圧勝。衝撃的な勝利で進化の加速度はさらに増した。「1戦目と2戦目の間の5か月が今までで一番、変わりました。ただ、今回はそんなに大きな間隔を取ってないのに、変わったなと思えるんです。成長なのかな」とうなずく。

 母のシェルズレイは松田国英厩舎の助手時代に調教で騎乗していた馬。レースではブリンカーを含め様々な矯正馬具を併用するなど、激しい気性に手を焼きながら、オープンまで出世した。「松田厩舎の中でも飛び抜けて、活気のある一頭だったので、強烈な思い出がありますね。秘めたる力は持っていたと思います」。愛馬と触れ合う日々の中で、懐かしい記憶が自然と頭をよぎる。だからこそ、心身両面で追い込みすぎないようにと細心の注意を払ってきた。

 G1ホースとなってからは初めてとなるレース。しかし、高野調教師はあくまで自然体だ。「今回はクロノジェネシスがいますからね。本当に強い。まれに見るスーパーホースだと思っています。そこに挑むという気持ち。自分としては追われる立場は苦しいから、追う立場でありたい。今回はクロノがいるぶん、楽しんでいるなと思います」。底知れない能力を感じているからこそ、絶大な信頼が揺らぐことはない。新たな“挑戦”がもうすぐ始まる。(特別取材班)=つづく=

 ◆高野 友和(たかの・ともかず)1976年2月4日、福島県生まれ。45歳。帯広畜産大を卒業後、ノーザンファーム勤務を経て、02年7月から栗東・松田国英厩舎(引退)に所属。11年3月に開業。14年の秋華賞(ショウナンパンドラ)でJRA重賞初制覇。JRA通算282勝。重賞はG1・3勝を含む16勝。

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請