順大・三浦龍司、現役で挑む東京五輪への道 3000M障害日本選手権3位以内で内定「優勝します」 

スポーツ報知
塩尻和也(左)と競り合う順大・三浦龍司(6月12日、順大さくらキャンパス陸上競技場で)

 陸上の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権が24日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕する。3000メートル障害日本記録保持者の三浦龍司(順大2年)は、26日の決勝で3位以内に入れば代表に内定。5月の日本選手権1万メートルで2位だった田沢廉(駒大3年)も五輪出場の可能性を残す。これまで五輪に出場した現役の箱根駅伝ランナーは計26人いる。

 箱根から世界へ―。学生ランナーたちは、未知の領域への挑戦権を求め、東京五輪の1年延期を乗り越えてきた。コロナ禍では限られた競技会にしか出場できない厳しい環境。それでも、3000メートル障害で18年ぶりの日本新記録を樹立した順大・三浦をはじめ、学生駅伝での経験を大いに生かしてチャレンジを続けた。

 学生オリンピアンに最も近いのが、その三浦だ。東京五輪参加標準記録(8分22秒00)は突破済みで、今回の日本選手権で3位以内に入れば即、代表内定。「五輪で戦うため、勝負するための経験を日本選手権では積めると思う。もちろん優勝します」と初制覇で五輪切符を勝ち取る覚悟だ。5月の関東学生対校では1500メートル優勝&5000メートル日本人トップと規格外のタフさとスピードを見せつけた。

 さらに、12日の順大競技会3000メートルでは16年リオ五輪代表の塩尻和也(富士通)や、19年日本選手権5000メートル王者の松枝博輝(富士通)らを抑えて7分48秒07の日本歴代4位。このタイムはU20日本新、日本人学生最高でもあった。走力だけではなくハードル技術も向上しており、隙はない。「レースパターンの引き出しが増えたことも実感している。対応力も生かして、世界と戦える選手になりたい」と見据えた。

 一方、5月の日本選手権1万メートルで2位に入った田沢は、今月6日のデンカチャレンジ(新潟)に出場。標準記録には届かず、五輪出場へのポイントランキングでも圏内に入ることはできなかった。直近3戦全てが27分台というハイレベルな走りを見せているが、「ただただ残念なレース。日本人トップとかは当たり前。どれだけ(代表内定している)相沢(晃)さん(旭化成)や伊藤(達彦)さん(ホンダ)に近づけるかが大事」と肩を落とした。他国も含め、複数の代表選手が欠場した場合に、繰り上がりでの五輪出場が可能性として残る。

 他の学生ランナーも、日本選手権での標準記録突破&3位以内という条件をクリアすれば五輪切符を得られる。1500メートルは日本新、5000メートルも日本歴代5位相当(国内日本人最高)とハードルは高いが、中大の吉居大和(2年)や東洋大デビュー戦となる高校記録保持者・石田洸介(1年)、明大の佐久間秀徳(4年)ら実力者がそろう。果敢な挑戦が学生長距離界をさらにレベルアップさせそうだ。(太田 涼)

◆リオ出場塩尻は「負けたくない」

 順大在籍中に16年リオ五輪3000メートル障害に出場した塩尻は、後輩でありライバルでもある三浦について「強いけど、やっぱり負けたくないですね」と意地を見せた。前回五輪は他国の選手が欠場したことによって急きょ出番が巡ってきた。思うような調整もできないままレースを迎えた。「出るまでのプレッシャーよりも、出場した後に『オリンピアンとして負けられない』という思いが芽生えた。責任感を持って走らないといけないので」と振り返った。

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