【DeNA】交流戦3位“影の立役者”伊藤光「いいアウトのなり方を考えている」…新トレンド「2番捕手」で躍動

スポーツ報知
伊藤光

 DeNAは17日、神奈川・横須賀市内の球団施設「DOCK」で全体練習を行った。交流戦では9勝6敗3分けで球団史上最高タイとなる3位。開幕から続いた最下位生活も「マイナス0・5ゲーム差」ながら脱出した。

 交流戦では浜口が完封を含む2勝0敗で防御率はトップタイの0・90。打ってはオースティンが最多7本塁打を放つなど、打線を引っ張った。だが、投打で“影の立役者”となったのが、伊藤光捕手だ。左ふくらはぎの肉離れで出遅れていたが、5月18日に1軍に合流。交流戦初戦の5月25日オリックス戦(横浜)から「2番・捕手」に抜てきされると、チームも勢いに乗った。

 メジャーを中心に「2番打者最強説」が唱えられ、一発のある強打者を置くことも増えてきたが、今季のNPBではヤクルト・中村やソフトバンク・甲斐が2番に入る試合もあるなど、つなぐタイプの「2番・捕手」が新たなトレンドになりつつある。DeNAでも2番に捕手が入るのは、2007年10月7日の中日戦(横浜)で相川(現巨人3軍バッテリーコーチ)が座って以来、14年ぶりだったが、うまくはまった。伊藤光は充実感を口にした。

 「やりがいはすごく感じます。キャッチャーとして守備面でピッチャーを生かすことというのもやりがいを感じるけど、2番という役割は全然目立たなくていいけど、キャッチャーの役割と似ているなと感じました。次のバッターにつなぐだったり、作戦面で実行して得点につなげるのは、目立たなくてもキャッチャーとして縁の下の力持ちまでいかないけど、そういう感覚に似ているなと。やりがいは感じています。自分のものにしたい気持ちはある。ずっと出られるように結果を出し続けたい」

 目立たないながらも、しっかり仕事をする役割として捕手と2番は共通点が多いと力説する伊藤光。だが、「2番・捕手」ならではの苦悩もあった。

 「ビジターで初回(1回表)に(打席が)回ってくる。その準備をしないといけないと言うのがありつつ、キャッチャーなので、ピッチャーの試合前のブルペンを途中で切り上げる作業が続いた。それは今までの野球人生でほぼないことだった。1回裏の守備が、その日の先発ピッチャーの状態を100%知らずに試合に臨むのがすごく不安だったのが正直なところ。出塁しなければ、ベンチに戻って新沼(バッテリー)コーチ、川村さん(投手コーチ)に聞いて、試合に入れるけど、塁に出ていきなり守備だと…。西武戦で坂本が(岸に)初回初球先頭打者ホームランを打たれたけど、ああいうことがあると、いきなり自分の中でいきなり手詰まりになる感覚があった。2番に入ったことによってビジターの初回の入りは結構難しいとすごく感じました」

 交流戦の打率は2割6分3厘。だが最多タイの7犠打をマークし、出塁できなくても打席で粘って投球数を増やすなど、地味な働きも目立った。

 「いい死に方、いいアウトのなり方を考えている。打率には残らないけど、ランナーが進んでいたり、凡打でもランナーが進んでいる状況、同じアウトでも球数を10球以上投げさせたりとか、なにか相手が嫌がることをけっこう2番に入って考えている。自分がキャッチャーだったらこれをされたら嫌なことを、逆に打席に入ってやってやろうと思っている」

 三浦監督は伊藤光の2番抜てきを「なんでもできる。右打ち、バントも細かいこともできる」と説明。見事期待に応えた形になった。開幕から固定できていなかった「2番」、「捕手」という悩みを1人で解決見せた伊藤光。「ベイスターズが勝ち続けることで、上のチームを脅かす存在にならないといけないと強く思っているので、そういうことを意識して戦って行きたい」と意気込んでいた。

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