北星学園大付2発 強豪の北海に勝利・・・全道高校体育大会サッカー男子

後半3分、左足で先制点を決める北星学園大付MF梶原(右)
後半3分、左足で先制点を決める北星学園大付MF梶原(右)
PK戦を制して歓喜する札幌創成イレブン
PK戦を制して歓喜する札幌創成イレブン

◆全道高校体育大会▽サッカー男子2回戦 北星学園大付2ー0北海(16日・小樽市望洋サッカー・ラグビー場ほか)

 サッカー男子では、北星学園大付が、2大会連続で全国出場していた北海に2―0で勝利。2013年以来、8年ぶりに8強入りした。

 北星学園大付が、ついに難敵を打ち破った。3大会連続の全国を狙った北海に2―0勝利。就任22年目の高倉正史監督(45)は公式戦はおろか、練習試合でも勝ったことのない相手を下しての8年ぶり8強進出に「選手は本当によく頑張った」と目を赤く腫らした。

 後半3分、決勝の先制弾を決めたMF梶原暖人(3年)は「苦しい時でも楽しくという『苦(くる)楽しい』をテーマにやってきた通り、思い切り楽しくできた」と口にした。ミーティングでは冗談も飛ばす指揮官が試合前にかけた言葉は「ダメ元」。梶原の「失うものは何もない」の言葉通り、無欲で体を投げうった。

 練習では相手の様々なシステムを想定。どんな戦い方にも対応できるように備えてきた。この日も開始時は3バック、リードしてからは4バックと使い分けて対応。梶原が「違和感なくできた」と言う培った柔軟性で、勝ちをつかんだ。

 部員100人超えの時期もあったが、5年前から1学年約25人に設定。9人のスタッフで現78人にきめ細やかな指導をしてきた。道大会では8強が最高。高倉監督は「次もダメ元で」と17日の旭川実戦で、初の4強を目指す。(砂田 秀人)

 〇・・・札幌創成はPK戦までもつれこんだ駒大苫小牧との試合を制し、3年ぶりに8強入りした。1ー1のまま、延長戦でも決着がつかず。PK戦を5-4で制した。5年前の16年、鏑木正彦監督(40)が「現実路線で前に蹴っていた時期もあったが、僕たちはラグビー選手じゃなくフットボーラー」と、カウンター主体からパスサッカーに変更。この日もDFラインで回しながら攻撃を組み立て続けた。1得点を挙げたFWディアロ航(2年)は「後ろがしっかり作って、僕らウィングがガンガン行くのがスタイル」と勝利を喜んだ。

後半3分、左足で先制点を決める北星学園大付MF梶原(右)
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