【日本ハム】宮西尚生「プライドは捨てました」出口の光見えた9日阪神戦…連載「中継ぎの流儀・勇往邁進」

9日の阪神戦に4番手で登板した日本ハム・宮西
9日の阪神戦に4番手で登板した日本ハム・宮西

 日本ハムの宮西尚生投手(36)が15日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で現在の心境を激白した。昨年まで13年連続50試合登板を達成し、現役最多登板数を誇る左腕だが、5月14日に1軍復帰後は主にビハインド試合での登板が続く。様々な葛藤と戦いながら、たどり着いた境地とは―。思いをつづった。

 9日の阪神戦の登板【注1】は、本当に久しぶりによかったです。やっと手応えをつかむことが出来ました。「1、2、3」、「1、2の3」という投球のタメを作る基本がようやく出来るようになり、出口の光が見えた試合になりました。

 今、振り返ると、キャンプ中から体は元気でめちゃくちゃ状態はよかったけれど、体の可動域が狭すぎて、間がなく、手先だけで投げていました。不調の間、今までお世話になった色々な人に助けを求めると、みんなが柔軟性が大事だという話をしてくれました。筋力はもちろん落ちるけれど、ある程度ウェートをやり続けたらキープ出来る。でも急激に落ちるのは柔軟性や関節周りや可動域。どっちかというと(体が)柔らかい方だったのでそこに重点を置いていなかったけど、ここで答えが出たことでしっかりやっていかないといけないなと思いました。

 気持ちの部分ではこの3か月、悔しい、ふがいない、もどかしい、腹が立つ…様々な感情がありました。こういう期間を過ごしたのは初めてです。ここまで勝ち試合で多く投げさせてもらって、(連続)50試合登板やホールド数(364)など、積み重ねてきたことに対して色々なプライドがありました。「腐ってもプライドだけは捨てたくない」。そう思う、自分もいました。

 だけど今は、今の自分を受け入れて、どう対処するかという考えでいます。

 プライドは捨てました。

9日の試合前の練習で杉谷拳士(左)と笑顔で話す宮西尚生(カメラ・山崎 賢人)
9日の試合前の練習で杉谷拳士(左)と笑顔で話す宮西尚生(カメラ・山崎 賢人)

 やることをしっかりやって、それでも結果が出ないならスパッとやめればいい。今年は自分のいいリズムがなかなかないと思っていますが、ここさえ乗り越えれば、出来る自信はまだまだあります。体的にもまだまだいけると思っているので。

 今は勝ち試合で名前が挙がらず、主にビハインドでの登板が多いですが、自分がいいパフォーマンスを出すことを常に心がけています。手応えをつかんだ9日の阪神戦では、後輩の加藤から登板前日に教わったフォークを投げました。「かとフォ」と呼んでいるのですが、球速もシンカーより速く、ツーシームみたいに動く新球です。登板を終えた時には、新たな投球が出来た楽しさも感じました。何かしら、悪あがきするのが自分らしいかなと。これ以上、失うものはないです。大きく進化するための期間にしていきたいです。

 ここまでチームは最下位で、その責任はもちろん感じています。ここからやり返すんだという気持ちで、ここまで調子の悪かった選手たちがこれからは支えて、少しでも上の順位、少なくともAクラスに入りきるような内容をしっかり見せていきたいと思います。(宮西 尚生)

 【注1】今季18試合目の登板となった6月9日の阪神戦(札幌D)。7点ビハインドの8回から登板し、北條を新球のフォークで遊ゴロに仕留めると、梅野を中飛、代打・江越は二飛。わずか10球で3者凡退に抑えた。

9日の阪神戦に4番手で登板した日本ハム・宮西
9日の試合前の練習で杉谷拳士(左)と笑顔で話す宮西尚生(カメラ・山崎 賢人)
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