オナイウ阿道、代表初ゴールから6分でハット!「呼ばれただけで終わらない」大迫ライバルに名乗り

前半33分、ハットトリックとなるゴールをヘディングで決めるオナイウ阿道(中)
前半33分、ハットトリックとなるゴールをヘディングで決めるオナイウ阿道(中)

◆カタールW杯アジア2次予選 日本代表5―1キルギス代表(15日・パナスタ)

 日本代表はキルギス代表に5―1で勝利し、8戦全勝でアジア2次予選を終えた。追加招集のFWオナイウ阿道(25)=横浜M=が初先発し、前半27分の代表初得点からわずか6分間でハットトリック。森保ジャパンの泣きどころだった1トップFW大迫勇也(31)=ブレーメン=の代役問題解消を期待させる活躍を見せた。最終予選は9月に開幕する。

 得点と勝利への執念がみなぎった。前半27分、初先発のオナイウは相手DFとの競り合いでハンドを誘い、PKを獲得。代表初ゴールを自ら右足で沈めた。同31分には絶好のポジショニングで右クロスに左膝を合わせ、2分後にも頭で追加点。わずか6分間で衝撃のハットトリックを達成し、2人のまな娘へのゴールパフォーマンスも披露。FIFAランク99位ながら2次予選最後まで最終予選進出の可能性を残していたキルギスを下し、「チームとして勝ちという目標を持ってやった結果、個人の結果にもつながった」と、かみ締めた。

 もう幻のゴールとは言わせない。森保ジャパンの大黒柱、FW大迫の負傷により追加招集された。途中出場で代表デビューした11日・セルビア戦の得点は惜しくもオフサイドで取り消された。好機こそ演出したものの、「悔しいけど次の試合では数字で表せるように」と反骨心に変え、この日は前半だけでシュート8本を放った。6分間での3発は、2000年2月16日のアジア杯予選・ブルネイ戦で中山雅史(当時磐田)が3分間で決めた最速ハットトリックに次ぐ記録。代表初ゴールからのハットは史上4人目で、過去13人が1トップで先発起用されてきたポスト大迫の“テスト”で最高の結果を残した。

日本代表の歴代最速ハットトリック・ランキング
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W杯2次予選での先制点・平均時間
W杯2次予選での先制点・平均時間

 ナイジェリア人の父と、実業団でバレーボールをしていた日本人の母を持つ。少年時代は地元・埼玉で目立つことを嫌がり、選抜チームも「行きたくない」と内気だった。ゴール前ではシュートでなくパスを選択することも。その優しさが、ストライカーとしては時に物足りなさを生むこともあった。

 今は違う。J2千葉から横浜Mまで5クラブを渡り歩く険しい道が成長の糧となり、貪欲さも植え付けた。代表戦は「これまでの感謝を伝える場」という。7大会連続のW杯出場が懸かる9月の最終予選に向け、FW大迫の宿敵出現は不可欠。「呼ばれただけで終わらないようにステップアップを」。さらなる高みを目指し、1トップの座を射止める。(小口 瑞乃)

 ◆代表初ゴールから3得点 史上4人目。1930年の極東選手権・フィリピン戦で代表デビューしたFW若林竹雄(東京帝国大)が日本代表初のハットトリック(4得点)を達成。2010年にアジア杯予選・イエメン戦でFW平山相太(F東京)、19年の東アジアE―1選手権・香港戦でFW小川航基(水戸)がそれぞれ代表デビュー戦で3得点を決めた。

W杯2次予選勝敗表
W杯2次予選勝敗表

 ◆オナイウ 阿道(おないう・あど)1995年11月8日、埼玉県児玉郡神川町生まれ。25歳。正智深谷高から2014年にJ2千葉へ。17年にJ1浦和へ完全移籍、18年はJ2山口、19年はJ1大分へ期限付き移籍。20年にJ1横浜Mに完全移籍で加入。16年リオ五輪バックアップメンバー。19年11月に代表初招集も出場なし。21年6月11日の国際親善試合・セルビア戦でA代表デビュー。父はナイジェリア人、母は日本人。180センチ、75キロ。右利き。

前半33分、ハットトリックとなるゴールをヘディングで決めるオナイウ阿道(中)
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