馬瓜ステファニー、新種目3人制で五輪目指す 5人制の姉エブリンと「お互いメダルを」

5人制でプレーする馬瓜エブリン(代表撮影)
5人制でプレーする馬瓜エブリン(代表撮影)
馬瓜姉妹の比較表
馬瓜姉妹の比較表

 バスケットボール5人制の女子Wリーグで活躍する馬瓜(まうり)ステファニー(22)=トヨタ自動車=は、東京五輪で新たに実施される3人制で出場を目指す。姉・エブリン(26)=トヨタ自動車=は5人制の日本代表候補に名を連ねており、姉妹は異なる種目で大舞台に立とうとしている。

 東京五輪から採用された3人制バスケットボールで女子は現在、世界ランク4位につけている。出場権を獲得した5月の五輪予選では強豪フランスに1点差で食い下がる激戦を繰り広げ、3位決定戦ではスペインを撃破。19年U―23W杯で世界一に輝いたメンバーが1年の延期を経て、成長を遂げた。五輪ではメダル獲得の期待も高まっている。

 攻守の要を担うのが馬瓜ステファニーだ。18年アジア大会で3人制にけが人が出たことで5人制から“レンタル”。そこから3人制でも才能が開花した。身長182センチで、スピードが持ち味。守備ではゴール下で、190センチ超の外国人とも激しく張り合う。

 女子ではボールが1サイズ重いなど、ルールも競技特性も異なる2種目の両立は非常にタフだが、5人制での強化が3人制につながった側面もある。ステファニーは昨季Wリーグで3点シュートに磨きをかけて、自信を深めた。「良い流れで3人制のボールでも打てるようになった」と攻撃の幅が広がった。“二刀流”でのシーズンを乗り越え、3人制代表の長谷川誠アソシエイトヘッドコーチは「精神面もフィジカルも強くなった」と評価した。

 スポーツ選手が顔をそろえるトークバラエティー番組などに一緒に出演する姉・エブリンは、5人制の東京五輪代表候補。18年W杯に出場し、妹と同じく攻撃力とスピードを武器とする。

 2人の両親はガーナ人。エブリンが中学生でU―16日本代表候補に選出されたのをきっかけに、全員で日本国籍を取得した。日の丸を背負うことには特別な思いがある。ステファニーは「国籍が変わって、いろんな方に協力していただいている。お互いメダルを取ることが一番の恩返し」と話し、エブリンも「妹が3人制に入っていると、(自分も)代表に入りたい思いが強くなる」。馬瓜姉妹はそれぞれの種目で、同じ夢の舞台を見据えている。(小林 玲花)

◆3人制は攻撃回数&スペース多い

3人制と5人制の違い
3人制と5人制の違い

 日本の男子は3人制専門でスキルを磨く選手も増えているが、女子は基本的にWリーグから3人制代表に招集している。同じバスケではあるものの、実際に両方をこなす選手は「全く別もの」と口をそろえる。

 5人制の女子日本代表で04年アテネ五輪に出場し、引退後は3人制代表のアソシエイトコーチを務める大神雄子氏は、大きな違いの一つに攻撃回数を挙げる。3人制は「(試合時間の)10分で40回。これは相当多い。よりよいシュート選択を考える力がつく」と話す。また「5人制よりもスペースを作りやすい」という特徴からも、日本女子の伝統的な武器である高いシュート精度がより生かされる。

 一方、ファウルの基準は大きく異なる。5人制では笛が鳴るプレーでも、3人制ではスルーされる場面も多い。フィジカルではより厳しい戦いが強いられ、日本の課題の一つとなる。

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