【ヤクルト】村上宗隆「新怪童」セパ最速20号 21歳以下のシーズン中西太以来67年ぶり

スポーツ報知
4回無死一塁、村上が中越え20号2ランを放つ(カメラ・豊田 秀一)

◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク4―6ヤクルト(13日・福岡ペイペイドーム)

 やられたら、やり返す。肩口から入ってくるスライダーを、村上がしばき上げた。高く、美しい弾道を描いた白球が中堅右へ着弾した。1点リードの4回無死一塁。チームでは12年のバレンティン以来となる、両リーグ最速の20号2ラン。初回無死一、二塁で空振り三振を喫した和田から豪快なリベンジ。東京五輪の侍ジャパン入りが有力な21歳は「修正して、自分で感じたことを打席で表現できた」とうなずいた。

 21歳以下のシーズンでの両リーグ20号一番乗りは、西鉄の「怪童」中西太が1953、54年に20歳、21歳で記録して以来、67年ぶり2人目だ。今季は3、4月に10発を放ったものの、5月は4発とペースダウン。今月は12試合で6発とペースが戻っているが、「いい時もあれば、悪い時もある。まだ打率も自分の中では物足りない」と冷静に振り返った。

 好調の陰に“ライバル”の存在がいる。3番を打つ山田とは一緒に多くの時間を過ごすなど仲がいい。高津監督は「仲がいいですね、あの2人。まず宗(村上)が哲人(山田)をリスペクトしていない。友達みたいな感じ。お互い刺激している部分もあるのかな」と独特な関係性を証言する。山田は前日12日から7打席連続安打(うち3本塁打)を放つなど絶好調。村上は「調子いいな、と。振ったら安打になる」と驚きの表情だが、負けていられない思いもあったに違いない。

ソフトバンク初3タテで2位タイ 交流戦の対ソフトバンクでは初の3連戦3連勝で、巨人と並んで2位タイに浮上。自身は7本塁打を放ち、現時点では巨人・岡本和、同僚の山田、DeNA・オースティンに並び“交流戦本塁打王”に立った。20号到達には「特に意識はしていない。もっと打って、たくさんチームに貢献したい」。進化を続ける21歳にとって、ここは通過点。最終到達点は想像もつかない。(小島 和之)

◆「怪童」と言えば

 西鉄(現西武)で活躍した中西太と東映(現日本ハム)の剛腕・尾崎行雄の代名詞。中西は53年8月29日の大映戦でバックスクリーン越えの推定160メートル弾を放ったが、打球の低さから投手は捕れると思ってジャンプし、本人も本塁打とは思わず全力で走ったという逸話を持つ。尾崎も剛球で甲子園を沸かせた後に高校を中退し17歳でプロ入り。その剛球は160キロ出ていた、と語り継がれる。

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