BC富山のリリーフエース・武田康平が“空手流”ウォーミングアップで躍進「精神的、肉体的な強さが身についた」

BCリーグ・富山の武田
BCリーグ・富山の武田

▽BCリーグ 滋賀8-3富山(12日、富山市民)

 西地区首位の富山GRNサンダーバーズは、3-8で同2位の滋賀に逆転負けし、連勝は6でストップした。敗れはしたが、キラリと光る投球を見せたのが、リリーフエースの右腕、武田康平(23)だ。3-5の7回に登板すると、180センチ、85キロの体格からツーシーム、カットボール、チェンジアップなど、多彩な変化球を投げ下ろした。「最近、調子が上がっている。2点差だったので、流れを持ってこれるように、テンポ良く投げました」と武田。落ち着いた投球で、中飛、遊ゴロに仕留めると、最後は低めのスライダーで空振り三振を奪い、1イニングを無安打、無失点に抑えた。

 愛知県出身で、至学館高、至学館大を卒業後、NPB入りを目指して20年にBC富山に加入した。昨季は25試合に登板し、防御率は4・26と伸び悩んだが、今季はオリックスの元投手、萩原淳コーチの指導を受けて成績は急上昇。「(アニメの)巨人の星のような、昔ながらのトレーニングで下半身を強化してきました」と苦笑い。投球の安定感は向上し、今季は9試合に登板して防御率はリーグ4位の1・88をマーク。ロングリリーフもこなして4勝(0敗)を挙げ、リーグトップの4ホールドポイントを記録している。吉岡雄二監督は「オープン戦の時はオドオドとした様子もあったが、今は自信を持って投げている。短いイニングからロングまで、しっかりと抑えてくれている」と信頼を寄せる。

 野球とともに、小学1年から中学3年まで取り組んできたのが空手だ。黒帯経験者で、防具を着けたフルコンタクトの大会にも出場し、小学6年の時には県大会で4位入賞を果たしたことも。「空手で精神的、肉体的な強さが身につきました。殴られることを考えれば、練習もきついことはない」と振り返る。今でも登板前のブルペンでは、正拳突きの連打でウォーミングアップし、マウンドに上がっている。

 今季の目標はリリーフで経験を積んで、NPB入りを果たすこと。「最近は大事な場面を任せてもらうことが増えてきている。防御率も1番を狙っています」と武田。空手の経験を生かしながら、さらなるステップアップを目指す。(中田 康博)

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