オナイウ阿道が1トップで存在感、大迫の代役筆頭候補に…Jでのプレー出せた、ポストプレーや動き出し◎

後半、パスを出すオナイウ阿道(カメラ・宮崎 亮太)
後半、パスを出すオナイウ阿道(カメラ・宮崎 亮太)
日本代表の布陣推移
日本代表の布陣推移

◆国際親善試合 日本代表1―0セルビア代表(11日・ノエスタ)

 サッカー日本代表はセルビア代表に1―0で勝利し、2016年から続いていた対欧州との連敗を6で止めた。後半3分、MF伊東純也(28)=ゲンク=が決勝点。日本代表として国際Aマッチ通算1300点目となった。途中出場で代表デビューしたFWオナイウ阿道(25)=横浜M=が1トップで存在感を示した。森保ジャパンの“泣き所”であるFW大迫勇也(31)=ブレーメン=の代役。その筆頭候補が、国内組から出現した。

 最大の収穫だった。オナイウは後半開始から1トップで代表デビューすると、同19分に速攻からMF伊東のパスに飛び込み、ポストに激突しながらネットを揺らした。惜しくもオフサイドで史上36人目のデビュー弾は幻となった。だが、屈強かつDFラインの平均身長が190センチと高さもあるセルビア相手に、ポストプレーや動き出しで存在感を示した。45分間、絶え間ない躍動に森保監督も「(前線でボールを)収めてくれたり背後に出てくれたり、マリノスでやってたことを代表でも出してくれた」と大きくうなずいた。

 突然渡された代表切符だった。ルヴァン杯・札幌戦を戦った6日、大黒柱のFW大迫の負傷離脱により、急きょ声がかかった。そのまま札幌から移動し、その日夜に合流。25歳でこれまで5クラブを渡り歩いてきた苦労人は少ない準備期間でも、大迫の代役として「味方とすり合わせていけたら」と自分の長所をチーム内で生かしてもらおうと努めた。

 現在、J1での10得点は日本人トップ。「より自分がやらないといけない責任感がある」。今季は横浜Mの点取り屋としての自覚を言葉にし、有言実行でゴールを量産している。現役時代、ポストプレーヤーとして活躍した横浜M・大島秀夫アシスタントコーチから極意を学び、チームの掲げる前線での献身性に加え、ボールキープにも磨きがかかった。

 長らく前線の主力として活躍してきた31歳・大迫の後継者探しは急務だった。6月の最大の目的は戦力の底上げ。国内組からの思わぬ新星の登場は、W杯アジア最終予選に向かう森保ジャパンにとって一筋の光となった。与えられたワンチャンスで最大限の力を示す勝負強さも発揮。「結果が出せなかったら届かない」と代表への強い覚悟を示していた男が、次期エース候補に一歩近づいた。(小口 瑞乃)

 ◆オナイウ 阿道(おないう・あど)

 ▼生まれとサイズ 1995年11月8日、埼玉・神川町生まれ。25歳。180センチ、75キロ。父はナイジェリア人、母は日本人

 ▼苦労人 14年にJ2千葉に入団。17年にJ1浦和へステップアップしたが出場1試合に終わり、18年はJ2山口、19年はJ1大分へ期限付きで移籍した。20年にJ1横浜Mに完全移籍

 ▼初招集時は出場なし 大分時代の19年11月に代表に初招集も出場機会なし。今回が約1年半ぶりの招集

 ▼2児の父 横浜MでのゴールパフォーマンスはNHK「おかあさんといっしょ」の「1歩2歩さんぽ」の曲のダンスをモチーフとしたもの。「家族も楽しみにしている。代表でもできたらやりたい」

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