【巨人】山口俊、背番号は「99」…原辰徳監督「先発だと思っています」救世主に期待

スポーツ報知
背番号「99」で巨人に復帰する山口俊(写真は合成)

 ジャイアンツ傘下3Aサクラメントを退団し、巨人復帰が決定した山口俊投手(33)が、背番号「99」で再出発を切ることが10日、分かった。

 “最後尾”から必ずはい上がる―。そんな強い気持ちを込めたのだろうか。巨人はこの日、契約が合意に達したことを正式発表。2年ぶりに巨人に復帰する山口は、「99」を背負って勝負に挑む。支配下登録選手の中で最も大きい数字であり、昨年までは育成出身の山下のように、近年の巨人では壁を一つ越えた若手が背負っていた。8日に契約が合意に達した際、球団が提示した空き番号の中から山口本人が希望したという。

 山口は2019年オフに巨人初のポスティングシステムによってブルージェイズへ移籍。渡米1年目は全て救援で17試合に登板し2勝4敗、防御率8・06に終わった。今年2月にブ軍から戦力外、ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格はかなわず。日本球界復帰を表明した際、自身のインスタグラムで「夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります」などとつづった。“挫折”を経験し、また一からのリスタートにはふさわしい番号だ。

 原監督は「僕は先発だと思っています」と構想を明かし「彼もかなりの体力が余った状態でストレスもあるでしょうから、思い切って、爆発してもらいたいね」とエールを送った。故障者続出で苦境に立つ巨人に、頼もしい男が加わった。

 ◆山口 俊(やまぐち・しゅん)1987年7月11日、大分県生まれ。33歳。柳ケ浦高から2005年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)に入団。16年オフに巨人へFA移籍。18年にノーヒットノーランを達成、19年に最多勝など3冠。オフにポスティングシステムで2年最大915万ドル(約9億6000万円)でブルージェイズと契約。父は大相撲の元幕内・谷嵐。187センチ、98キロ。右投右打。

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