内田有紀、同い年の米倉涼子は「楽しいだけじゃなく緊張感を持てる相手」…インタビュー完全版〈2〉

スポーツ報知
内田有紀

 女優の内田有紀(45)がWOWOW「華麗なる一族」(日曜・後10時、全12話)で、主人公の愛人役・高須相子を好演している。過去に京マチ子さん、小川真由美が演じた役に「お2人とは違う相子を意識して役作りをした」と振り返った。主演の中井貴一(59)とはドラマ「最後から二番目の恋」(2012年)で兄妹役を演じており「妹の次は愛人。もう僕たちに怖いものはないね」といわれたという。くしくも「最後から―」に出演したころから女優という職業に真剣に向き合い「今はダラダラしている時間もなく、前向きで充実している」とも。10年目に入った人気ドラマ「ドクターX」や“奇跡の45歳”といわれる美貌(びぼう)の秘訣(ひけつ)も聞いた。《1》からの続き

 (ペン・国分 敦、カメラ・矢口 亨)

<1>から続く

 結婚を機に女優を引退していたが、06年に仕事復帰。以来、映画やドラマに引っ張りだこ。仕事が途切れることはなく、演技派としての地位を築いている。

 「転機は33、4歳のころで、段々考えが変わってきました。そこから一歩抜けたのは演技コーチをつけてからです。『最後から―』からで、もう10年ぐらいになりますね。女優に対するどこか扉というモノがあれば、自分がなんとか頑張ってその重い扉を開けようとして、光が見えたところに(コーチが)いてくれたというか。そこに向かって素直に歩いていったら、お芝居に対してフレッシュな気持ちでいられるようになって…。自分の中にあるエッセンスではない芝居の息吹を入れてもらっています。今、実際現場でもドライ(カメラなしのリハーサル)の時にはかなり組み立てられているので、無駄がなくなっています。現場に行く前に自分が準備したモノにプラス、現場の監督の意見をDNAに入れて組み込んで出すという感じで、すごく私の中でベストの芝居のさせ方をしてもらってます」

 ―演技で何が変わった。

 「コーチからは『せっかく40年以上生きているんだから、経験しているモノを乗せて深みと豊かさを出した方がいい。もったいない』ってすごく言われています。本当に厳しくてダメしかないんですけど(笑い)、ただ、次に課題が残ったことで次にステップアップできるんです。本当は今、すべてを見せなくちゃいけないんですが、そこ(できないこと)は段々減らしていきながらですが…。もっと突き詰めていくと、もっともっとできることがいっぱいあるって感じています。でも、その道を行くのは楽しいけど苦しいんですね。もう行ったり来たりで、今は苦しみの後にちょっと楽しみがあるって感じです」

 以前にも増して厳しさが前面に出てきたのは、女優の醍醐味(だいごみ)を全身で受け止めているからだろうか。

 「『最後から―』ぐらいから覚悟が決まったというか…。覚悟を決めてからの方が結果がいいんですよね。自分がいいとか楽しいとか以上に、見てくれた人がどう思うかにつながってくるんです。それも苦しんだりいろんな事があっての結果だと思うんですよね。ただ今はダラダラとしていることは何一つないんです。このインタビューも、きちんと答えたいのもあって、自分の中で言いたいこととかシミュレーションして来てます。昔より仕事に対してすごく、いい意味で前向きになっています」

 10月から「ドクターX」の第7期が放送される。2012年の第1期から出演しているだけに思い入れは強いようだ。

 「『ドクターX』で城之内先生という役が続いていることが、いろんな役に飛べる一つの指標になっていますね。こんだけ長く同じ役をやっているのは初めてで、いろんな役から戻って『ただいま』といえる役でホームグラウンドになってきています。実はプロデューサーの内山聖子さんが最初に私に『どういう役をやりたい』って聞いてくれたんです。まだ台本がきちんとできていなくて『こんな感じのお医者さんの話』って。そこで『こういう役をやりたいです』ってお手紙を書いたのがあの役なんです。ちょっと偏屈で仕事に対しては職人肌なんだけど、人として少し扱いづらい―っていうイメージがあったので、そしたら『面白いじゃない』って言って下さって。そこから構築したのが城之内博美なんです」

 「最後から―」で演じた神経質の女の子から“できる麻酔科医”は渡りに船だったという。

 「『最後から―』で少し変わった万理子をやらせてもらってからの城之内先生だったので、すごく飛びやすいというか、やりやすかったんですよ。役柄が真逆という感じだったので。それが(「ドクターX」の)1期から2期に、そして今につながっています。稽古しながらすごく楽しく、いや楽しくじゃないな、苦しいけど楽しいかな。両方がつながった結果の役なので、いまだに城之内先生はやりやすいです」

 主演の米倉涼子とのコンビは息も合っているようだ。

 「米ちゃんは大好きな女優さんです。気が合うというか、相性が合うというか。一緒にいてとても楽ですね。同い年って知ったのが共演してからですけど、すごく楽しいですよ。楽しいだけじゃなく緊張感を持てる相手なので、なあなあになって仲良くなってっていうことではなく、一つこうきちんと距離があって、お互いを尊重している関係ですね。私、あんまり合わない人がいなんですよ。昔から苦手と決めつけたくないというのがすごくあって『この人はこういう人』っていう意識を持ちたくないんですよね。人には多面性があって、どうしても『この人はこう』って決めないようにしているので、誰でも話せるのかな、話したいとも思っています。人が好きですし。とても興味があります」

<3>へ続く

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