「平成の猛牛」豊響が引退会見 押し相撲一筋16年、師匠は「『令和の猛牛』を育てて欲しい」

スポーツ報知
引退会見に臨んだ元幕内・豊響の山科親方(日本相撲協会提供)

 大相撲の元幕内・豊響の山科親方(境川)が9日、都内の部屋で引退会見を行った。2005年初場所で初土俵を踏み、約16年間の現役生活。会見では「本当に、終わったんだなと。まだ実感はないです」と現在の心境を語った。

 2007年名古屋場所で新入幕を果たし、最高位は前頭2枚目。敢闘賞は3度獲得した。十両の18年初場所を不整脈により全休し、幕下に陥落。以降は幕下の土俵に上がり続けたが「幕下に落ちてからなかなか思うように相撲が取れずに、その中で気力が無くなっていき、引退を決意しました」と説明した。

 思い出の一番に挙げたのは、12年夏場所、横綱・白鵬(宮城野)に勝って初金星を挙げた一番。「その時は師匠(境川親方=元小結・両国)が審判で座っていて、まさか金星を取れると思っていなかったので目の前で勝ち名乗りを受けることができて本当によかった」。会見に同席した師匠は「(豊響が勝った時に)目が合った瞬間にグッと来たのか、泣いていたのでね。やっと金星を取ったかと。土俵の下では表情は変えられませんけど、部屋に帰ってからよかったなと言いました」と目を細めた。

 高校卒業後に一度社会人を経験し、20歳で境川部屋に入門。以来、突き押し一本で番付を駆け上がり、「平成の猛牛」とファンからは親しまれた。今後は部屋付きの親方として後進の指導にあたるが、師匠は「せっかく『平成の猛牛』という素晴らしいニックネームを頂いたので、『令和の猛牛』を育ててほしい」。山科親方も「師匠から教わった押し一本を最後まで貫いて、本当によかったと思う。自分も(令和の猛牛とよばれる)そういう力士を育ててみたい」と力強く語った。

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