女優の藤田朋子(55)が、10日にポッドキャストで配信されるオーディオドラマ「また会えたときに」に主演する。
岡山県在住の60代女性が末期がんで余命宣告を受け、「未来のために残すべきことを書きつづりたい」と、4月にブログを開設。プロジェクトリーダーの知人女性が「宣告された余命を一日でも延ばす力になりたい」と、有志のドラマ制作チームを結成したことがきっかけ。完成速度に重きを置き、2週間ほどで脚本を制作。5月末に3日間かけて収録が行われた。
原作は、末期がんの女性が他界した夫と体験した実話を基にしたストーリー。星空が日本一美しいといわれる長野・阿智村に旅行に出掛けた60代の夫婦は、宿泊先のペンションで若いカップル、男性2人組と出会う。ひょんなことから暖炉を囲むことになり、互いに起こった「奇跡」を紹介し始めるのだが―。
出演オファーを受けた藤田はブログを読み、趣旨に賛同。「断る理由がなかったです。自分よりもふさわしい女優さんがいるかもしれないと思ったけど、そんなやり取りをしている時間も惜しかった。一日も早く完成させて、作者の女性に届けてあげたいと、心から思いました」とコメントした。イメージイラストを添え、後日、YouTubeで配信される。