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市川中車、46歳の歌舞伎デビューから9年「歌舞伎は生きている喜びを実感させてくれる」

スポーツ報知
歌舞伎への思いを語った市川中車(C)松竹

 歌舞伎俳優の市川中車が8日、都内で行われた東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(第1、2部は4~29日まで、3部は16日まで)の取材会を行った。

 中車は第1部に出演。「あんまと泥棒」では尾上松緑との共演で、ほとんど当たり役になりつつある盲目の“あんま秀の市”を。また市川猿之助が6変化で見せる「蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)」では源頼光に仕える家来四天王の1人、渡辺綱を演じる。

 2012年、息子の市川團子とともに46歳で歌舞伎の舞台を踏んで今年で9年。「ここまで“芯の役”をさせてもらえるとは思っていなかった」と大役に恵まれてきたことに感謝する。計り知れない苦労の連続だったはずだが、歌舞伎の世界は「生きている喜びを実感させてくれる。それは9年間変わっていない」ときっぱり。

 そして「舞台より映像の(出演作の)方が形として残る、と思われるかもしれないが、僕には映像の方が消えていく気がする。舞台に実感を覚えるのは、僕の体の中に歌舞伎俳優の血が流れているからだと思う」。自分の歌舞伎の映像を見て反省することもあるが「全然ダメ。まだ会心と思えるものは何ひとつない」貪欲さは9年前よりも増しているようだった。

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