青戸慎司氏、9秒台4人は夢の布陣 400メートルリレーの2大会連続メダルに大きな追い風

男子100メートル決勝で、9秒95の日本新をマークし優勝した山県(右から2位の多田、3位の小池)(代表撮影)
男子100メートル決勝で、9秒95の日本新をマークし優勝した山県(右から2位の多田、3位の小池)(代表撮影)

◆陸上 布勢スプリント(6日、鳥取市・ヤマタスポーツパーク陸上競技場)

 男子100メートル決勝で、山県亮太(28)=セイコー=が9秒95(追い風2・0メートル)の日本新記録を樹立した。男子100メートル元日本記録保持者の青戸慎司氏(54)=中京大副部長=は、4人目の9秒台ホルダー登場が、五輪制覇に挑む400メートルリレーにもたらす好影響を語った。

 「9秒台とはこうやって出すんだ」、というお手本のような山県君の走りだった。スタートから加速、中盤以降、どこを切り取っても、シャープで美しい。特にスタート。ただ速く動かすのでも、力任せに進むのでもなく「大きく速い」走りができている。日本人スプリンターにありがちな「小さく速い」から、一皮むけた力強さとスピードの両立は、もはや匠(たくみ)の技だ。

 国際舞台で戦うには十分な記録で、これから求められるのは再現性だ。「いつでも9秒台を出せる」という安定感は大きなアドバンテージ。平均値を上げることで、決勝進出の可能性は高まる。そういう意味でも、(24日開幕の)日本選手権は山県君の真価が問われる戦いになるだろう。

 2大会連続のメダル獲得を目指す400メートルリレーにとっても大きな追い風になった。9秒台4人がそろうというのは、夢のような布陣。これまではバトンパスのようなリレー技術に秀でたチームとして認識されていた部分があるが、全員が10秒の壁を破ったメンバーとなれば、海外勢からの見方も変わってくる。戦う前から「日本は強い」と存在感を示せることは、レースでも有利に働く。史上最強のリレー侍に世界の頂点を期待してやまない。(男子100メートル元日本記録保持者、中京大副部長)

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