山県亮太が日本新の9秒95「ベストを尽くして、五輪代表権をとりにいきたい」 男子100メートル

9秒95の日本新記録をマークして優勝した山県亮太(代表撮影)
9秒95の日本新記録をマークして優勝した山県亮太(代表撮影)

◇陸上 布勢スプリント(6日、鳥取市・ヤマタスポーツパーク陸上競技場)

 男子100メートル決勝で、16年リオ五輪400メートルリレー銀メダルの山県亮太(セイコー)が、9秒95(追い風2・0メートル)の日本新をマークした。

 日本勢の9秒台は、桐生祥秀(日本生命=9秒98)、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC=9秒97)、小池祐貴(住友電工=9秒98)に続き、4人目。“リレー侍”が金メダルに挑む東京五輪では、9秒台スプリンター4人による豪華リレーが実現する可能性も出てきた。

 自己記録10秒00。“9秒台の壁”に跳ね返されてきた山県が、ついに未知の世界に足を踏み出した。特定のコーチを置かずに取り組んできたが、今年2月から「自分の感覚だけでなく、コーチの目を通して最短距離で走りを完成させたい」と高野大樹コーチに師事。客観的な助言を得ながら、言葉通りに9秒台の走りを組み立てた。15年4月、現所属のセイコー入社式で「人生をかけて出したい」と誓った領域に、6年の努力を積み上げてたどり着いた。

 実は、山県は9秒台にほんのわずか足を踏み入れている。でも、9秒台は出せていなかった。銅メダルに輝いた18年アジア大会決勝は、9秒997(追い風0・8メートル)で走った。トラック競技の記録は、1000分の1秒を切り上げた数字が公式記録のため、タイムは10秒00になった。これが従来の自己ベストだった。「今でも感覚は覚えているし、何を意識したか、何メートルで何が起きたかも、はっきり覚えている」という一本。0秒007、距離にして7センチ足りなかった9秒台の世界は、もう夢ではなくなった。

 東京五輪参加標準(10秒05)も突破し、選考会の日本選手権(24日開幕、大阪・ヤンマースタジアム長居)で3位以内なら代表内定を得られる。9秒台ホルダーのサニブラウン、桐生、小池に加え、多田修平(住友電工)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)らもひしめく大激戦を勝ち抜いた先に、3大会連続の五輪切符が待つ。

山県亮太「ずっと狙っていた9秒台が出せて良かった。絶好のコンディションで、記録を出すにはうってつけだった。(五輪選考会の)日本選手権はレベルの高い選手が集まって、五輪枠をかけて戦うことになる。ベストを尽くして、五輪代表権をとりにいきたい」

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