BC富山のエース左腕、渡辺潤が今季2度目の完封勝利 防御率、奪三振数でリーグトップも「夏が勝負」

今季2度目の完封勝利を飾った渡辺
今季2度目の完封勝利を飾った渡辺

▽BCリーグ 富山5-0福井(5日、高岡西部)

 西地区首位の富山GRNサンダーバーズは、5-0で同4位の福井に快勝。今季2度目の3連勝で、単独首位に浮上した。最速143キロのエース左腕、渡辺潤(22)が先発し、今季2度目の完封勝利。伸びのあるストレートを軸に、多彩な変化球でわずか4安打に抑えた。最後の打者は全力の高めストレートで三飛に仕留めたが、勝利の笑顔はなし。渡辺は「嬉しさはあまりなく、安堵の方が大きかった。すぐに次の登板の事を考えていました」と早くも気持ちを切り替えていた。

 防御率は0・88、奪三振も54個と、ともにリーグトップをキープする。その大きな武器となっているのが、伸びのあるストレートに加え、スライダー、ツーシーム、スクリュー、チェンジアップなど、6種類の変化球だ。高低、緩急をつけながら、ゾーンを際どく攻めて打たせて取った。ボール球を見極められ、カウントを悪くする事もあったが「バッターの力量によって、投げても大丈夫なゾーンがあった。キャッチャーと意思統一できており、気持ちに変わりはなかった」。2、4、5回には先頭打者を出したが、狙い通りに3度の併殺で乗り切った。

 昨年は横浜商科大に通いながら、社会人クラブチームの横浜ベイブルースで活躍。強豪の企業チームとも対戦を重ね「レベルの高いピッチャーやバッターと対戦できました」と貴重な経験を積んだ。NPB入りを目指し、独立リーグ挑戦を決意。昨年のBCリーグドラフトでは富山から特別合格の指名を受けて入団が決まった。トレーニング量、投球数も増え、課題だったスタミナは向上。吉岡雄二監督は「9回を完投する力が付いてきた。最近はメンタルも成長している」と高評価した。

 今季5勝目(1敗)となり、勝利数でも2位タイに浮上。投手タイトル三冠も射程圏内に入るが、満足感は全くなし。「防御率はみんなの協力のおかげで、ありがたいこと。暑くなる夏に、どれだけの結果を残せるかが勝負です」と渡辺。さらなる努力で、念願のNPB入りを引き寄せる。(中田 康博)

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