【箱根への道】東洋大、ゼロからの再出発 関東インカレで初めて1500メートル以上入賞なし

1部5000メートルで力走する東洋大・松山(中)
1部5000メートルで力走する東洋大・松山(中)

 関東の大学の長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ2大イベントの関東学生陸上競技対校選手権(通称・関東インカレ)が5月20~23日、相模原ギオンスタジアムなどで行われた。箱根3位の東洋大は長距離種目で入賞ゼロと苦戦した。

 柏原竜二、設楽啓太・悠太兄弟、服部勇馬・弾馬兄弟、相沢晃…。これまで学生界を代表する東洋大ランナーは、駅伝だけではなく関東インカレでも活躍してきたが、今回は大苦戦した。個人最終種目の1部5000メートルで箱根2区4位のエース・松山和希(2年)らが入賞を逃した瞬間、酒井俊幸監督(45)が09年に就任後としては初めて1500メートル以上の種目で入賞なしが決まった。「結果を真摯(しんし)に受け止めたい」と指揮官は厳しい表情で話した。

 苦戦した理由のひとつは、1~3月の緊急事態宣言中、大学本部の指示でチームとして練習できずに例年より約2か月、仕上がりが遅れたことだ。箱根5区3位の宮下隼人主将(4年)、スーパールーキー・石田洸介が故障で欠場したことも響いた。

 その中で光明もあった。1万メートルで柏優吾(3年)が14位ながら28分49秒72の自己ベスト。ハーフマラソンでは佐藤真優(2年)が10位と踏ん張った。

 「全員が危機感を持っています。夏に鍛えて秋以降、巻き返します。ゼロからの再出発です」。指揮官は“関カレ0点”からの逆襲を誓った。東洋大は試練の夏に向かう。(竹内達朗)

 ◆関東インカレ

 1919年に第1回大会が行われ、今年が第100回大会だった。1920年に始まり、今年が第97回大会だった箱根駅伝より歴史は古い。

 例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、総得点を競う。出場は各種目1校3人以内。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生による3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替わる。1部と2部は短距離種目などを含めた総合力で決まるため、駒大や青学大など長距離・駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。今年の箱根出場20校はちょうど10校ずつで、長距離種目では1、2部にほぼ実力差はない。

 今年のハーフマラソンは新型コロナ感染防止対策として東京・よみうりランドの周回コースで無観客で開催。1周約2キロ、実測約20・8キロの非公認コースだった。ある監督が「遊園地だけにジェットコースターみたいなコース」と嘆息するほどタフなコースだった。

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